2010年09月22日
【敬老の日】9月20日の新聞一面に注目!地域福祉が危ない

多くの新聞は総務省推計の「80歳以上800万人突破」「高齢者 総人口の23%」の記事を一面に持ってきていたと思います。昔の新聞を見れば分かりますが、ここ数十年変わらない切り口であり、定番の記事です。
20日の西日本新聞の一面トップは違いました。
「高齢者見守り 地域苦悩」「民生委員 九州は243人欠員」「老いる自治会 再生が鍵」の見出しで、以下の記事を載せていました。
高齢者の生活を地域で守る民生委員と自治会組織。この夏全国で相次いだ高齢者の所在不明問題の背景には、人手不足や不十分な連携、メンバー自身の高齢化などが原因となって、両者が十分に役割を果たせていない現実がある。20日の敬老の日を前に、高齢者を見守る「地域力」を高めるための課題を探った。
このところ高齢者の所在不明が問題になっていました。地域福祉の現場では数年前からささやかれていたことです。ささやかれていたにも関わらず民生委員のなり手や自治会自体が機能していないか、そういった組織がないということが大きな問題となっていました。
深刻な問題が発生しそうだと分かっていながらも、地域が思うようにならない、動けないという危機意識を持って、動き出している地域と、そうでない地域があります。
高齢者の所在不明問題は報道するが、その要因ともなっている地域の崩壊を伝えた新聞が他にはあったでしょうか。
西日本新聞の記者が問題意識を持って取材しているらしいということがうかがえて安心した次第です。それに比べ、例年と変わらず単に総務省推計の「80歳以上800万人突破」「高齢者 総人口の23%」の記事を一面に持ってきていた他の新聞のリテラシーと問題意識の希薄さも気になりました。
もし、20日付けの新聞をお持ちなら、皆さん見直してもらいたいと思います。ルーティンワークで書かれている記事か、地域のことを思っている人の記事か?想像できることと思います。
Posted by わくわくなひと at
23:12
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2010年09月22日
商圏的には“福岡市熊本区”。新幹線全通後は現実味を帯びるか?

福岡だけ、熊本だけの視点や情報では、何とも今の状況がつかめなくなってきた感じがしています。
今日も熊本ゆかりの人間としては気になる記事が一面に載っていました。
■「福岡市熊本区」
・・・特に、熊本は全線開通後、博多と最速35分で結ばれる。「商圏的には『福岡市熊本区』になるかもね」(博多阪急関係者)との軽口が現実味を帯びる。
「みずほ」とカウントダウンボード「西郷ど~ん」を巡る感情的な発言と動き、そして「福岡市熊本区」。開通まで半年というところで、すでに情報の交流が始まっているという感じですね。みんな同じ価値観やアイデンティティを持っているわけではない。違った視点の情報がどんどん流れてくる。
九州縦軸の大交流時代が始まったことを実感しました。
そう言えば、川で東京都と接する市川市周辺の人たちのことを千葉都民という言い方もありましたね。
今日の西日本新聞には、“熊本がやばい”という情報だけではありませんでした。
新幹線 期待まだら模様
基準地価 熊本 上昇に転じる
九州新幹線の駅周辺の地価をみると、前年は横ばいだった熊本駅近くの住宅地が九州で唯一、上昇に転じ、鹿児島中央駅では3カ所が横ばい。博多駅前でもほぼ横ばいの地点があり、新幹線全通への期待感がみられた。
新幹線の停車本数が多いと見込まれる駅周辺の地価が上がっているそうです。開業してみないと分かりませんが、不動産関係者の冷静な判断と将来への期待感が地価に反映されていると思われます。
地価の記事は記者発表ものでしょうが、同じ情報でも切り取り方や取材の仕方で面白く感じさせる工夫がしてあると思いました。西日本新聞とは利害関係がない単なる購読者の私ですが、「他紙と読み比べてください。」と言いたいですね。
Posted by わくわくなひと at
12:16
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