2010年09月11日
特急「有明」は廃止ではなく減便で存続か?

来年3月に全線開業する九州新幹線鹿児島ルートで、JR九州新幹線鹿児島ルートで、JR九州とJR西日本が、小倉駅発着で熊本駅や鹿児島中央駅を結ぶ各駅停車の「つばめ」を、1日1~3本程度走らせる方針であることが10日、分かった。
“分かった。”ということですから、西日本新聞の独自取材だと思います。他社も同席していたかも知れませんが・・・。
1日1~3本ではたいしたことはありませんが、九州縦軸の都市間の往来が博多乗り換えなしで実現することになりそうです。
このことに関連して、以下の記事が載っていました。
現在、鹿児島線の小倉-熊本を結んでいる特急「有明」は九州新幹線全線開通後は廃止か減便されるため、小倉発着「つばめ」はこの代替列車にもなる。
九州新幹線全線開通後、「有明」は廃止になると聞いていました。しかし、この記事のニュアンスでは「減便」で存続されるという可能性を残していると読み取れます。
長洲町の町長さんが「有明」が廃止になると長洲駅が不便になるので、荒尾まで運行されている「快速」または「準快速」を熊本駅まで運行するようJRに一生懸命陳情していました。
こういう要望をJR九州がくみとって、「有明」の存続を検討しているのでしょうか。
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14:16
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2010年09月11日
民間人リーダーが引っ張る福岡の都市戦略

このやり方では、今一つわくわくしないというのが正直な気持ちです。
西日本新聞では何度も報道されてきましたが、8日付け「九州」面にも、「地域戦略フォーラム」のことが大きく掲載されていました。
このフォーラムは技術や人材をいかに集積して投資を誘い、経済活性化につなげるかー。新たな都市成長戦略に「知識経済」を掲げ、実現の道筋を市民と共に考えることを目的としています。8日付けの西日本新聞には、1日に天神のイムズホールで開かれたフォーラムの内容が比較的詳しく載っていました。
私が注目したのは、このフォーラムを引っ張っている人が役所ではなく、民間の人だということです。
後藤太一さんという福岡アーバンラボラトリー代表社員が中心となってフォーラムを開催しており、西鉄の経営企画本部長、福岡市総務企画局長、九州大学副学長がパネラーとして呼ばれている。行政の理解や支援も当然あってのことだと思いますが、企画・運営は後藤さんとその仲間たちが行っていることが凄いと思いました。
後藤さんは何度がお会いしたことがありますが、もともとは東京の人で福岡が気に入って移住してきた人です。都市計画の専門家で海外の都市のことに詳しい方で、ものすごく頭がいいという印象があります。
それもフォーラムという口だけの話ではなく、来年1月にも、福岡都市圏の国際競争力の強化に向け、産官学と市民が連携して、都市成長戦略の策定と推進を目的とする実働組織(共同事業体)を設立するそうです。
「これまでの産官学連携の取り組みは、多くは責任の所在が分からない、形だけの連携だったと思います。今回の実働組織は、財界や行政、大学、市民団体など産学官民の地域リーダーで構成。事務局には、福岡の現状を徹底的に診断し、戦略を練り上げるさまざまな専門家集団を集めます。事務局が戦略案を出し、地域リーダーや市民が徹底的に議論、合意形成していくやり方です。
モデルは「産学官民連携」の先進地であるシアトル(米)やヘルシンキ(フィンランド)です。・・・」
この手の仕事というと、今までは役所がやっていました。役所が計画をつくって、“連携”“協働”を一生懸命市民に呼びかける。極端な話、笛ふけど市民は踊らず!そんな感じではなかったでしょうか。
後藤さんたちが目標とするシアトルやヘルシンキでは、市民のリーダーが役所や財界、大学を引っ張っていることと思います。しかも、責任を負う役所とは別の実働組織ができるということが凄いことだと思います。
Posted by わくわくなひと at
12:31
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2010年09月11日
ベストセラー『Justice』の著者サンデル教授が東大で講演

ハーバード大学での講義の模様がシリーズ化され、日本でもNHKで放映されたそうです。これを見ていた知り合いは、「すごい面白い。すごい」と感動していました。それから、この内容が本になると、大都市の書店のベストセラーにランクインするようになりました。件の知り合いから、「これは読んだ方がいいよ」を薦められて買った一冊です。しかし、まだ読んでいません。
「MAINICHI WEEKLY」には、次のように紹介してありました。
Interesting and provoking scenarios such as this can often be heard in Sandel’s debate-based classes at Harvard University. His classes are interesting enough to have been made into a popular television series that was translated and aired in Japan on NHK. A book by Sandel titled, Justice: What’s the Right Thing to Do? has become a best-seller in Japan and United States, helping make the topic of political philosophy accessible and interesting to many people.
まだ読んでいませんので何とも言えませんが、哲学が非常に身近な存在と思えるようになる本であることがうかがえます。
サンデル教授は講義中に問いに対する回答を示さないようですが、意思決定や政策を決める際には倫理や道徳的な課題を十分に考えていかなければならいないことを講義で伝えていくに力を入れているようです。
He conveys to his students the message that moral problems cannot be avoided in making policy.
確かに、今の日本のビジネスシーンでも、モラルの欠如、自分さえよければいいという人がけっこう多いような気がします。たぶんそんな組織や個人は、その場はしのげても長続きしないと思います。
「MAINICHI WEEKLY」には、東大での講義内容について書いてありましたが、最後の一文が最も印象に残りました。
サンデルは我々に、「成果、効果、利益のような結果のことばかり考えていると、簡単に測ることのできない大切な考えがおろそかになるよ」ということを示唆してくれた。
Sandel reminds us that if we only think about results like performance, efficiency and profit, we may neglect important ideas that are not so easily measured.
Posted by わくわくなひと at
00:52
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