2012年03月07日

茂木講演会で、商品も“渾身の作”“志”が大事と思いました

 今日は(株)NCBリサーチ&コンサルティング(西日本シティ銀行グループ)主催の2012年春季トップ・マネジメントセミナーに参加しました。
 講師はタビオ(株)の越智直様正会長と脳科学者の茂木健一郎さんでした。越智会長の生命力溢れる経営観は面白くて説得力がありました。いつか機会があれば紹介します。
 茂木さんは「脳と決断力」ついて話されました。これも、近いうちに自分なりの要約を紹介しようと思います。
 今日は、茂木さんの話でハッとしたことを書き留めておきたいと思います。
 私が茂木さんの本を最初に読んだのは、5年前くらいだと思います。新潮文庫の『脳と仮想』を一読し、けっこう感動して、それから茂木さんの本を5冊程度読みましたし、茂木さんの本によく出てくる小林秀雄の本まで読みました。悲しいかな内容はよく覚えていませんが、それだけ影響を受けたということです。
 ところが今日、茂木さんが『脳と仮想』について、「渾身の作なのに私の本の中で一番売れていない」と言われたのです。そう言われてみれば私の仕事上の恩師である梅澤伸嘉氏も、『メラキアの発想』という本は良い内容だと思うけど、自分が書いた本の中では一番売れていないと言っていたのを思い出しました。
 “売れる本”は必ずしも、凄い内容とは言えず。当たり前と言えば当たり前ですが、今日、茂木さんの話を聞いて改めて「そうだな」と思ってしまいました。
 もちろん、スティーブ・ジョブズが「宇宙に衝撃を与えるほどの製品をつくりたい」と思って、凄い商品や会社をつくってしまうというように両方備えているにこしたことはありません。しかし、本というのは“売れる”という価値だけで判断してよいものでしょうか。それよりも、“世に問う”というような志の高さも必要だと、つくづく思った次第です。そんな思いに囚われたのも、午前中、福岡の某出版社を訪ねていたことも一因になっているかも知れません。
 ふつうの商品も、売れることが第一の目標ですが、志も同じように大事だと改めて思いました。




Posted by わくわくなひと at 22:34│Comments(0)
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