2011年10月25日
おばけがこわいのは・・・こわさとストレスは双子かなぁ?

先週あたりが苦しかったかな。肉体的には昨日か?3時間しか眠ってないで2時間移動して、彼の地の委員会に出席。そこで委員さんたちに説明する。それでも精神的には先々週が厳しかったようです。自分のこれまでの人生を振り返ると、最大瞬間風速ではありません。しかし、「“もういい歳” だから、そんな無理がきくのか」という不安がよぎります。
先々週のことか?精神的に厳しかった時、ふと、なだいなだ『心の底をのぞいたら』ちくま文庫(2006年5月10日 第16刷)の内容が頭に浮かんできました。
・・・人間は、自分の知っているものには、こわさを感じない。世の中にある不思議な現象も、どうしてそれが起こるかが、はっきり説明がつくと、こわさを感じなくなる。
あの時点では、これから何本も報告書や文章を書いていかなければならない。優先事項に絞り込んで、一つひとつ潰していく。それしかない。しかし、ストレスが徐々に充満してきているのだろう。兆候や体の異変に気づいたりする。
う~んと思っていた時に、“はっきり説明がつくと、こわさを感じなくなる。”が頭に浮かんできました。
そうだ!優先事項に取組みながら、気分転換に、先の先、もっと先の〆切り案件の正体を明かしていけば、“こわさ”と言ってもよい、ストレスを減少させることができる。それでもっと先の案件、つまり仕事の内容を分解しておおよその肝どころをおさえて、仕事のシナリオを描くことにしました。ノウハウ的には重なる部分もありますが、今年は特に民間から公共の仕事まで多種多様。“はっきり説明がつくと、こわさを感じなくなる。”で、随分、気が楽になりました。それにしても、仕事の守備範囲の広さとお客さまの多様性に自己満足したりして・・・。
現実は描いたシナリオよりも1日後れで仕事を処理していき、最後の帳尻が昨日だったわけです。
今年度に入って、すっかり曜日感覚がなくなりました。昨日の委員会では、携帯をドライブモードにしていましたが、いっぱい電話やらメールが来ていました。「何で委員会に合わせてくるのか」と一瞬ムッとしましたが、何のことはない、世間の皆さまにとっては仕事開始の意欲満々の月曜日だったというわけです。
さあ、今週は何も異変が起こらなければ、来週半ばの報告書と資料づくりの〆切りだけ。随分楽になったと思いましたが、「なめたら いかんぜよ!」。
-なだいなだ『心の底をのぞいたら』より-
・・・「おばけはこわい」といったが、実をいうと、「こわいから、おばけが出る」のだということがわかる。こわさが、人間の想像力にうませたものが、おばけなのだ。おばけは、空想力の産物なのである。
自分のまわりに、自分がよく知っているものがいれば、人間はあまりこわさを感じない。見知らぬものに囲まれていると、なんとなく落ちつかない感じがする。夜になると、自分のよく知っているものも見えなくなり、なんだか見知らぬもののように見えてくる。こんなときに、人間はこわさを感じる。そして、太陽が出てきて、また見知った世界を見ることができるようになると、こわさは消えていく。
・・・こわさは、ぼくたちにとって、自分に危険があるかもしれないと警戒態勢を取らせるものだといえる。
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22:42
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2011年10月15日
時間は古さだ。・・・ちくま日本文学『幸田文』
時間は古さだ。
非常に新鮮な響きのある言葉でした。何でそう感じたのか。少し思いめぐらしたら、そんな意味の言葉をしばらく目にしていないから。効率とか効果とか、そんな言葉ばかりが飛び交っているから。そういう環境の中にいるから、ハッとしたんだろうと思います。
・・・私は単純にせっかちでぞんざいだったが、いま丁寧なものの尊さに惹かれるようにかわってきている。娘はおっとりおちついていて、用心ぶかさをもっているようである。祖父から母を通して孫へ持ちこされる古さには、とにかく時間の厚みがある。時間は古さだ。古さまた採るべしと私はおもう。これは常識であり、常識は平凡でじきに忘れられるものである。結婚はまたあまりにきらきらと目くるめくものであるから、忘れられやすい常識を云いたい気がするのである。結婚についての意見は誰の意見にしても、一夜漬けの思いつきの意見であるはずはない。けれども私はいつも一応そういうさまざまな意見に、実際の裏づけがあるかどうかを窺ってみる。丁寧な厚みがあるかどうかを窺ってみる。・・・
「丁寧な厚みがあるかどうかを窺ってみる。」。これも心に響きます。早口でまくしたてるように話す人がいて、その場は何となく、そうらしく聞こえるけど、後で考えたり、その人の行動を見ていると、どうもおかしい(可笑しいという時もあります)。そんな経験をすることも最近多いですね。
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10:38
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2011年10月10日
新幹線開通!熊本の横軸観光のサービス対応は大丈夫?
今日、小耳にはさんだ話で大丈夫かなと心配になりました(私が心配してもどうしようもありませんけど・・・)。
話は、以下の通りです。
この連休中に、50歳前後の女性たち。しかも、キャリア女性たちの同級生6人が、熊本のあるところに観光してきました。多士済々。弁が立ちます。
「どうでしたか?リフレッシュできました?」と聞きますと、何か反応がよろしくありません。
「聞いてくれる。」とお話しが始まりました。驚きました。内容的には、観光慣れしていない外国に行ってきた人の話にそっくりです。
今風のプロモーション施策に、観光地の従業員がまったく対応できていません。これは観光地の従業員たちというよりも、プロモーションを企画する側にも問題がありそうです。
女性たちのクレームを受けた観光地の人々は、一様にポカーンとした感じだったそうです。平和な田舎に都会のルールに慣れた人たちが突然訪ねてきて、切れまくって帰る。サンプルは1件ですので、何とも言えませんが、今後、頻発する可能性もなしとは言えません。
今まで自分たちだけのルールで平和な日々を送っていた観光地に、よそ者が大量に訪ねてくる。それが大量高速輸送機関の新幹線がもたらすインパクトであることに違いはありません。
1.証明書を発行してくれない
・宿泊予定のホテルの割引きを受けるためには、バスを往復利用するというバス会社の証明書が必要であり、現地の営業所で証明書の交付を申し出た。すると、「それは運転手に言って下さい」。それで、運転手に伝えると、「降りる時に言って下さい」。現地に到着し、運転手に尋ねると、「そんなことはしたことがないので、できない」。ツアー一行は、切れまくり。メンバーの一人が現地では埒があかないと、本社に電話。本社は丁寧な対応で、騒動はあったが無事ホテルには連絡してもらうことができた。
2.「バス会社の証明書を提示すれば2,000円引き」と書いてあったが、「それは平日適用」
・一行はホテルに到着。やっと手に入れたバス往復利用の証明書。でも、どうもネットで見た料金とは違うし高い。それでプリントアウトした紙をホテルの人に見せると、「それは平日料金であって、休日は適用できない」と一言。平日料金とか休日は適用できないことは一言も書いてない(ポスターにも書いてない、電話でも確認済み)。ツアー一行は切れまくり、責任者らしき人にクレーム。それならと、「あなたたちだけ特別にサービスします」と、その場は治まった。
3.料理の説明がなく、台無し
・おまちかねの料理が部屋に並ぶ。しかし、いつまでたっても仲居さんが来ない。それで、もう食べ始めようと、料理の説明を受けずに着火剤に火をつける。しばらくして仲居さんが部屋に到着。「ふとんを敷いていたので遅くなりました。あら!その鍋には、水は入れない」。結果的に変な鍋料理がすでに出来上がっていた。
4.○○に○時に着くには、何時のバスに乗れば?
・一行はホテルのロビーに尋ねた。「○○に○時に着くには、何時のバスに乗ればよろしいでしょうか?」。ロビーの人曰く「わかりません」。一行「え!わからないのですか?」。ロビーの人「あ!今はどうか知りませんけど、昔の時刻表はありそうだから探します」。一行「昔の時刻表?」。
5.本来はできないけど、今回は特別の宿泊料金で
・一行のお帰り時。ホテルのロビーで支配らしき人が挨拶に来た。「本来はできないことですけど、今回は特別料金でサービスいたしました」と挨拶。一行はツアーを申し込んだ時点の本来のサービス料金で利用したと思っている。またまたキレル。「お互い気持ちよくお別れしましょうよ」とつぶやきながらホテルを去る。
熊本市内に帰り着いた一行は、「もう田舎に行くのはやめよう」とぽつり。(完)
話は、以下の通りです。
この連休中に、50歳前後の女性たち。しかも、キャリア女性たちの同級生6人が、熊本のあるところに観光してきました。多士済々。弁が立ちます。
「どうでしたか?リフレッシュできました?」と聞きますと、何か反応がよろしくありません。
「聞いてくれる。」とお話しが始まりました。驚きました。内容的には、観光慣れしていない外国に行ってきた人の話にそっくりです。
今風のプロモーション施策に、観光地の従業員がまったく対応できていません。これは観光地の従業員たちというよりも、プロモーションを企画する側にも問題がありそうです。
女性たちのクレームを受けた観光地の人々は、一様にポカーンとした感じだったそうです。平和な田舎に都会のルールに慣れた人たちが突然訪ねてきて、切れまくって帰る。サンプルは1件ですので、何とも言えませんが、今後、頻発する可能性もなしとは言えません。
今まで自分たちだけのルールで平和な日々を送っていた観光地に、よそ者が大量に訪ねてくる。それが大量高速輸送機関の新幹線がもたらすインパクトであることに違いはありません。
1.証明書を発行してくれない
・宿泊予定のホテルの割引きを受けるためには、バスを往復利用するというバス会社の証明書が必要であり、現地の営業所で証明書の交付を申し出た。すると、「それは運転手に言って下さい」。それで、運転手に伝えると、「降りる時に言って下さい」。現地に到着し、運転手に尋ねると、「そんなことはしたことがないので、できない」。ツアー一行は、切れまくり。メンバーの一人が現地では埒があかないと、本社に電話。本社は丁寧な対応で、騒動はあったが無事ホテルには連絡してもらうことができた。
2.「バス会社の証明書を提示すれば2,000円引き」と書いてあったが、「それは平日適用」
・一行はホテルに到着。やっと手に入れたバス往復利用の証明書。でも、どうもネットで見た料金とは違うし高い。それでプリントアウトした紙をホテルの人に見せると、「それは平日料金であって、休日は適用できない」と一言。平日料金とか休日は適用できないことは一言も書いてない(ポスターにも書いてない、電話でも確認済み)。ツアー一行は切れまくり、責任者らしき人にクレーム。それならと、「あなたたちだけ特別にサービスします」と、その場は治まった。
3.料理の説明がなく、台無し
・おまちかねの料理が部屋に並ぶ。しかし、いつまでたっても仲居さんが来ない。それで、もう食べ始めようと、料理の説明を受けずに着火剤に火をつける。しばらくして仲居さんが部屋に到着。「ふとんを敷いていたので遅くなりました。あら!その鍋には、水は入れない」。結果的に変な鍋料理がすでに出来上がっていた。
4.○○に○時に着くには、何時のバスに乗れば?
・一行はホテルのロビーに尋ねた。「○○に○時に着くには、何時のバスに乗ればよろしいでしょうか?」。ロビーの人曰く「わかりません」。一行「え!わからないのですか?」。ロビーの人「あ!今はどうか知りませんけど、昔の時刻表はありそうだから探します」。一行「昔の時刻表?」。
5.本来はできないけど、今回は特別の宿泊料金で
・一行のお帰り時。ホテルのロビーで支配らしき人が挨拶に来た。「本来はできないことですけど、今回は特別料金でサービスいたしました」と挨拶。一行はツアーを申し込んだ時点の本来のサービス料金で利用したと思っている。またまたキレル。「お互い気持ちよくお別れしましょうよ」とつぶやきながらホテルを去る。
熊本市内に帰り着いた一行は、「もう田舎に行くのはやめよう」とぽつり。(完)
Posted by わくわくなひと at
21:36
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2011年10月09日
「強み」は自分で見つけてはいけない・・・年収1億円思考
何を読んだかというと、富裕層専門のカリスマFP・江上治『一生かかっても知り得ない 年収1億円思考』経済界(2011年7月12日初版第10刷)。表紙にドバッと金色で“年収1億円”と刷ってありますので、さすがにカバーをとって何を読んでいるか分からないようにしてちゃっかり読みました。その時の気分は、昔なつかしいエロ本を読んでいた時に近い感覚でしょうか?
私は知りませんでしたが、著者は天草の出身と書いてあり、熊本や福岡の例え話も載っており、身近な感じでした。
内容は経営本に書いてあったり、先輩経営者に教えられたことに近いことが書いてありました。これは書き留めておきたいというところも、けっこうありました。
もう仕事したくてたまりませんので、いくつかだけ紹介しておきます。最初一つだけ記そうとしましたが、いくつかになってしまいました。
自分の会社なら、一緒に苦労してきた仲間と一緒に、もっともっとていねいにつくり上げて、待遇をどこよりも良くして、その恩に報いようとするのが当然だ。
創業者利益とやらに釣られて、株をどこのだれとも分からないやつに渡して、平然とすすることなどできるわけがないのである。
▼そうだと思います。今年に入って受注量が大幅に増えて、“一緒に苦労してきた(創業当時からの)仲間”の奮闘ぶりに感謝しています。恩に報います。
「強み」は得意分野ではない。
「強み」は自分で見つけてはいけない
強みとは、単なる得意分野を意味しない。市場性がある強みでなければいけない。いくら自分にしかできない「強み」を持っていても、市場からの支持がなければ、稼ぐことはできない。顧客に、市場に評価されてこその強みが必要だ。
▼いろんな研修とかセミナーとかで、「自分の強みを探しましょう」「あなたの強みは何ですか」とか問いかけられます。独りよがりで「俺はこれが強い」と無理やり決めても、腹の底から「そうだ!」とは思えなかった経験があります。お客さんの支持、つまり、今の自分の仕事がどういうことで成り立っているかを整理することが自分の強みを知ることだということでしょう。まだ、こんな強みがあると一人で思ってるけど、その強みは生かされていない。それは本当に強みなのか、それとも生かされていない強みを顧客に理解してもらう努力が足りないのか。次の玉でもあるので、じっくり考えてみたいですね。著者は、「売れる商品は、アイデアや技術だけでなく、消費者のベネフィット(ニーズ)に応えている」という、ものづくりの理論の一つ(キーニーズ法)と同じことを言っています。
欲のないヤツは、結局、何をやりたいのかはっきりしていない。どんな動機でもいいから、「こういうこと(もの)が欲しいから、やる」という動機だ。
女でも高級外車でもいい。目標がはっきりしているヤツは、マネージメントがしやすい。高級外車が欲しいというなら、「何年後に買いたい?それなら買うための方法を教えてあげるよ」と言える。
しかし欲の弱いヤツは、考え方が中途半端だ。人を喜ばせたい、みたいなかっこいいことをいう。その程度の欲では店を任せられる人間にはなれない、とH氏は言うのである。
▼これは一理あります。一流企業なら社会貢献は必須です。しかし、いつ消えてなくなっても誰も影響を受けないような小さい会社は、その前に人や従業員に迷惑をかけないような基盤が必要です。中途半端では生き残れません。非常にわかりやすい話だと思いました。
稼ぐ創業社長というのは猛獣みたいなものであって、奥さんがうまく一歩下がって操縦しなければならない・・・、つまり奥さんは猛獣使いだと理解すればいい。
▼創業間もない頃に、再三言われましたね。「猛獣になれ!」と。まだ猛獣になりきれていない、甘い自分がいますが、サラリーマンの頃と比べれば、かなりの猛獣になっているかと思います。マンガみたいは話ですが、猛獣心は絶対に必要です。
Posted by わくわくなひと at
15:44
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