2011年10月09日
「強み」は自分で見つけてはいけない・・・年収1億円思考
何を読んだかというと、富裕層専門のカリスマFP・江上治『一生かかっても知り得ない 年収1億円思考』経済界(2011年7月12日初版第10刷)。表紙にドバッと金色で“年収1億円”と刷ってありますので、さすがにカバーをとって何を読んでいるか分からないようにしてちゃっかり読みました。その時の気分は、昔なつかしいエロ本を読んでいた時に近い感覚でしょうか?
私は知りませんでしたが、著者は天草の出身と書いてあり、熊本や福岡の例え話も載っており、身近な感じでした。
内容は経営本に書いてあったり、先輩経営者に教えられたことに近いことが書いてありました。これは書き留めておきたいというところも、けっこうありました。
もう仕事したくてたまりませんので、いくつかだけ紹介しておきます。最初一つだけ記そうとしましたが、いくつかになってしまいました。
自分の会社なら、一緒に苦労してきた仲間と一緒に、もっともっとていねいにつくり上げて、待遇をどこよりも良くして、その恩に報いようとするのが当然だ。
創業者利益とやらに釣られて、株をどこのだれとも分からないやつに渡して、平然とすすることなどできるわけがないのである。
▼そうだと思います。今年に入って受注量が大幅に増えて、“一緒に苦労してきた(創業当時からの)仲間”の奮闘ぶりに感謝しています。恩に報います。
「強み」は得意分野ではない。
「強み」は自分で見つけてはいけない
強みとは、単なる得意分野を意味しない。市場性がある強みでなければいけない。いくら自分にしかできない「強み」を持っていても、市場からの支持がなければ、稼ぐことはできない。顧客に、市場に評価されてこその強みが必要だ。
▼いろんな研修とかセミナーとかで、「自分の強みを探しましょう」「あなたの強みは何ですか」とか問いかけられます。独りよがりで「俺はこれが強い」と無理やり決めても、腹の底から「そうだ!」とは思えなかった経験があります。お客さんの支持、つまり、今の自分の仕事がどういうことで成り立っているかを整理することが自分の強みを知ることだということでしょう。まだ、こんな強みがあると一人で思ってるけど、その強みは生かされていない。それは本当に強みなのか、それとも生かされていない強みを顧客に理解してもらう努力が足りないのか。次の玉でもあるので、じっくり考えてみたいですね。著者は、「売れる商品は、アイデアや技術だけでなく、消費者のベネフィット(ニーズ)に応えている」という、ものづくりの理論の一つ(キーニーズ法)と同じことを言っています。
欲のないヤツは、結局、何をやりたいのかはっきりしていない。どんな動機でもいいから、「こういうこと(もの)が欲しいから、やる」という動機だ。
女でも高級外車でもいい。目標がはっきりしているヤツは、マネージメントがしやすい。高級外車が欲しいというなら、「何年後に買いたい?それなら買うための方法を教えてあげるよ」と言える。
しかし欲の弱いヤツは、考え方が中途半端だ。人を喜ばせたい、みたいなかっこいいことをいう。その程度の欲では店を任せられる人間にはなれない、とH氏は言うのである。
▼これは一理あります。一流企業なら社会貢献は必須です。しかし、いつ消えてなくなっても誰も影響を受けないような小さい会社は、その前に人や従業員に迷惑をかけないような基盤が必要です。中途半端では生き残れません。非常にわかりやすい話だと思いました。
稼ぐ創業社長というのは猛獣みたいなものであって、奥さんがうまく一歩下がって操縦しなければならない・・・、つまり奥さんは猛獣使いだと理解すればいい。
▼創業間もない頃に、再三言われましたね。「猛獣になれ!」と。まだ猛獣になりきれていない、甘い自分がいますが、サラリーマンの頃と比べれば、かなりの猛獣になっているかと思います。マンガみたいは話ですが、猛獣心は絶対に必要です。
Posted by わくわくなひと at 15:44│Comments(0)