2010年08月04日
新幹線特需は福岡限定、熊本ゼロby産経ニュース

ネットに配信されている産経ニュースでは、「新幹線特需800億円も福岡限定、熊本ゼロ 九州の設備投資」と書いてありました。“福岡限定、熊本ゼロ”と書いてあると、地元としては読みますよね。
「九州7県への企業の平成22年度設備投資は、来春に全線開業する九州新幹線効果で500億円増えるなど、3年ぶりに増加に転じることが3日、日本政策投資銀行のアンケート調査で分かった。ただし、新幹線効果は建て替え中の博多駅ビル「JR博多シティ」など福岡に限定されており、沿線全体への波及は薄いという。
資本金1億円以上の全国7002社が回答した調査によると、九州への設備投資を計画しているのは982社で、金額は前年度比8.7%増の9411億円となった。
非製造業の投資5951億円(前年度比16.1%増)のうち、九州新幹線の全線開業に伴うものが、前年度より500億円増えて約800億円あった。
内訳は、車両や線路など県をまたぐものが400億円程度。残りは開業に伴う各地の商業施設やオフィスのオープンだが、阪急百貨店や東急ハンズが入る博多駅ビルのある福岡県内が340億円で大半を占めた。
鹿児島県では約30億円、熊本県では設備投資効果はほとんど出ておらず、政投銀九州支店は「これまでのところ、新幹線特需は福岡限定だ」と分析する。」
それで熊日新聞と西日本新聞の記事を再度読み直しました。同じ情報源ですが、こんなことは全然書いてありません。政策投資銀行の専門化の談話まで載っていますので、産経ニュースの視点がでたらめでないらしいこともうかがえます。ここまで書く人によって違うということに、正直、びっくりしました。
「福岡限定、熊本ゼロ」という視点で記事を書かなかったのは、地域に配慮した結果かも知れませんが・・・・
Posted by わくわくなひと at
20:04
│Comments(2)
2010年08月04日
重点港湾、百歳以上の所在不明・つい!新聞を読み込みました

100歳以上の方で所在不明が現時点で11人。調査が進むにつれて、もっと増えそうな感じです。特に都市部では高齢の単独世帯が急激に増加しており、近所付き合いもないというケースも多く、こんなことが構造的に起こってくると予想している人もいました。
ある自治体で「住民登録はされているけど、何年も誰も見たことがない人がかなりいる。住民登録の人口よりも、実際に住んでいる人の人口はかなり少ない」という話は聞いたことがあります。その時は「そうなんだ」くらいしか思っていませんでしたが、年金の問題も含めて今日の記事を読んで粗筋が分かったような気がしました。自治体が住民基本台帳の住所に郵送しても3%ぐらいは返送されてくるという話も聞いたことがあります。年金の登録問題のような騒ぎにならなければいいがと、心配ですね。
原則1県1港とされた重点港湾は、地域で明暗が分かれました。国や自治体の財政に余裕がある時は、うまく調整されてきたわけでしょうけど、今後はこういう明暗がいろんなケースで出てくることになるのでしょうか。
熊本では八代市が万歳!熊本市が怒る。福岡では苅田が万歳!大牟田が怒る。熊日新聞、西日本新聞で、地域の市長や県知事の談話が紹介されていました。
熊本県内での南北格差を打開するための八代港という意味。政令市や熊本県北部の物流拠点としての熊本港という意味。お金のパイが小さくなると、同じ県内で利害対立が表面化することが多くなると思うと、つらいことですよね。こんな明暗が続くと、地域として一体感が壊れて熊本や肥後というアイデンティティがどうなっていくのかと、つい想像します。
大牟田の三池港は、炭坑閉山後の地域浮揚の切り札として、そして世界遺産登録候補として、今後の地域の夢が託されてきた港という意味があります。西日本新聞の熊本版には載っていませんでしたが、福岡都市圏版?には麻生福岡県知事の談話で、福岡県南及び熊本県北部の重点港湾としての三池港の重要性が語られていました。
Posted by わくわくなひと at
19:21
│Comments(0)
2010年08月03日
大陸の鉄路のような堂々とした筑豊線は巨大な近代化遺産では?

博多から福北ゆたか線で飯塚経由し直方へ行きました。直方での法事に出向いた後、母の里である小倉に立ち寄るため筑豊線を折尾まで北上しました。
福北ゆたか線の吉塚・飯塚間は単線です。それが飯塚から折尾までは、曲がりくねった地方の鉄道ではなく、大陸の鉄路を思わせるような堂々とした複線です。
これが筑豊の石炭を北九州の製鉄所に運んだり、若松港からアジア各国へ輸出していた時の動脈だと、すぐ理解できました。
直方発の北九州へ北上する普通列車の終点は、鹿児島本線と交差する折尾駅ではありません。その先の若松駅が終点であり、筑豊線そのものも若松が起点となっています。
この堂々とした鉄路は近代化遺産ではないかと思ってしまいました。
そしたら、西日本新聞に田中慎弥という作家が連載している「見切り発車」というコラムに、こんなことが書いてありました。
「・・・若松線は折尾からねじ曲がっているのではない。石炭を運んできていた筑豊本線の北端なのだ。石炭の採掘や流通によって鉄道と街が出来るという、近代化を体現した土地。それは、この土地自体が物語の主人公だったということだ。」
写真はかつて筑豊に張り巡らされた鉄道を示す地図です。
Posted by わくわくなひと at
15:50
│Comments(0)
2010年08月03日
福岡の人口吸引力 札幌、仙台、広島などより頭二つリード

ついに人口減少社会が現実となってきましたが、自分が関係している地域の人口がどうなっているのか、もう少し知りたいと思いました。かといって、わざわざデータを取り寄せて調べるほど暇はありませんが・・・。
今日3日付け西日本新聞経済面のコラム「気流」に、今回の総務省発表データについての感想が載っていました。
「前年比で人口が増加したのはわずか9都府県。三大都市圏以外では福岡(6704人増)と沖縄(8364人増)の両県だけだ。両県とも社会増かつ自然増。地域力が光る。福岡県の場合、福岡都市圏の人口吸引力が他地区の減少をカバーしている。その都市機能は札幌、仙台、広島など地方中枢都市の中でも頭二つ抜け出したと見て良い」
こういったデータだけでなく、実感として福岡都市圏は他地域に比べて元気です。ライバル視される札幌、仙台、広島よりも、どうも元気なような感じがします。
“頭二つ抜け出した”という根拠を、もっと知りたいですね。
Posted by わくわくなひと at
15:25
│Comments(0)
2010年08月02日
記者クラブ崩壊!情報を独占する組織との200日戦争

上杉隆『記者クラブ崩壊 新聞・テレビとの200日戦争』小学館101新書。
東京・品川の「あおい書店」さんが店に陳列してくれなかったら、たぶん知らなかった本です。2010年4月6日初版第1刷。私が購入したのが7月初旬ですから、今ひとつ売れていないのか知れません。新聞やテレビでの紹介もほとんどない新書だと思います。『電子書籍の衝撃』として有名な佐々木俊尚さんの『2011年新聞・テレビの消滅』文春新書と、同じ文脈の本ということで横に並べてあったので買うことになりました。
帯には上杉隆さんの写真が載っており、確かにテレビで見たことがある顔です。しかし、最近はどうもテレビで見かけなくなったようです。
「記者クラブ」。だれでも一度は聞いたことがあると思います。『新聞・テレビ・通信社で構成されるこの「自主的な組織」は、官庁で開かれる記者会見から、フリーランス・ジャーナリストや雑誌、海外メディア、ネットの記者など非記者クラブメディアを排除してきた。それに対し、「記者会見のオープン化」を事実上の政権公約に掲げたのが、2009年9月に誕生した鳩山政権だった。200日前、無血開城によってオープンになるはずだった政府の記者会見だが、記者クラブと官僚たちの悪あがきによって、不健全な「カルテル」状態が維持されている。』。このことについて詳しい経過が本書に書いてあります。
佐々木氏は衆議院公設秘書、ニューヨークタイムズ東京支社取材記者などを経て、フリージャーナリストという肩書きです。この本によると、最近はマスコミにほされて、ほとんどテレビや新聞に出ていないといことでした。
確かに地方自治体を含む大きな官公庁には記者クラブや記者室があって、そこで記者発表が繰り返されています。それに、どこの馬の骨か分からないジャーナリストやレポーターは、仲間に入れてもらえない。それは情報の独占であり、社会にとってよくないことだというのが、この本の主張です。一つには、“どこの馬の骨”だとセキュリティの問題があるらしいということです。しかし、アメリカやヨーロッパ、韓国や中国などはオープンになっているのに、日本だけが記者発表が一部の民間企業、つまり新聞、テレビ、通信社に独占されている。外国ではセキュリティ対策は政府が徹底的に行うらしく、むしろ記者クラブ主催の方がもっと危ないと、この本には書いてあります。「OECD(経済協力開発機構)は、情報を寡占し、非関税の貿易保護政策に当たる閉鎖的な組織として批判し続けている。EU議会も毎年のように「非難決議」を採択」していると書いてあります。そんなこと知りませんでした。黒船が迫ってくる中で、尊王攘夷派と開国派が争っているような印象も受けました。
「記者会見のオープン化」が鳩山政権の公約だったことも知りませんでしたし、上杉さんたちと新聞やテレビとの争いがあっていたことも知りませんでした。今、内閣の記者会見がオープンになっているか知りませんが、この本では岡田外務大臣と亀井金融・郵政改革担当大臣がオープン化を何とか成し遂げたと書いてありました。こういう争いがあったことも知りませんでした。
この本を読んでいると、「知らない、知らなかった」という思いを何度もしてしまいます。誇張もあるのでしょうが、マスコミの人たちのえげつない行為もたくさん書いてあります。「知らないあなたがいけない」という声も聞こえてきそうですが、この本に書いてあることが事実だとしたら、何か恐ろしくなりますね。
10年以上前、元官僚という人から、「今、公務員や官僚の改革にスポットが当たっているが、その次はマスコミの改革だよ。これをしないと、未来の日本はないよ」と言われたことがありました。海外在住歴の長い人でしたので、今から思えば、この本に書いてあることを言っていたのかも知れません。
当たり前と思っていたことが年月を経て、おかしいということになり、改革を迫られる。上杉さんや佐々木さんの主張は、多くの人は知らないと思いますが、いつか閾値に超えることがあるかも知れないと思いました。
その閾値を超えるツールがツイッターかも知れないと思わせる記述も、リアルに書いてあります。ツイッターの伝播力はすごいですね。
へたすると日本は根本的に変わりそうですね。クワバラ!クワバラ!といよりも、おっかなびっくりです。
Posted by わくわくなひと at
20:34
│Comments(0)
2010年08月02日
書店格差?“在庫あり”なのに本は出てこない

ある大規模小売店の中に入っている書店での話です。
新聞各紙の書評が貼ってあり、「在庫のあり、なし」まで書いてありました。
その書評を見ていたら、藤森克彦『単身急増社会の衝撃』日本経済新聞社を読んでみたくなりました。しかも「在庫1冊」と書いてありましたので、さっそくレジの方に頼んでみました。
レジは一人で切り盛りされていたようで、私のオーダーは「少し困り顔」のようでした。それで、もう一人の方に頼まれたようで、在庫を一生懸命探されてあるようでした。
5分、10分。もう少し待とうかと思いましたが、出席予定の会合の開始まで後10分を切りましたので、待つのをあきらめました。
ジュンク堂書店や丸善だったら、書店の方々は得意げに本を探してこられます。先日のジュンク堂では異なったジャンル本3冊を、あの広い売り場の中から3分くらいで持ってこられました。
書店といってもずいぶん違うと、改めて認識次第です。
それで、どうしたかと言うと、アマゾンで購入しました。
『単身急増社会の衝撃』を検索すると、「この本を買われる方は、」みたいな感じで、小峰隆夫『人工負荷社会』日経プレミアシリーズもお薦めとなっていました。それと、ついでにメーリングリスト仲間から“失敗事例を実名で出している気合いの入った本”というお薦めを思い出し、『地域再生の罠』ちくま新書も購入しました。
アマゾンの文脈でお薦めしてくるやり方で、つい購入金額は4,000円を超えてしまいました。
Posted by わくわくなひと at
15:10
│Comments(0)
2010年08月01日
九州新幹線開通をめぐる動き・・・バス、筑後

西鉄が不振の高速バス事業のてこ入れに乗り出したという記事です。
福岡~三重の新路線開設と福岡~鹿児島の運賃半額割引の開始。
ネット予約で決済できるシステムの導入のことが書いてありました。
一番関心があったのは福岡~鹿児島間の運賃が半額の片道2,650円ということです。
新幹線に比べて時間はかかりますが、これはすごい安いと思います。
福岡~熊本が2,000円、回数券割引で1,600円ですから、すごい料金ですよ。
九州新幹線開通後、福岡~熊本間の高速バスの料金はどうなるのか。
どうもならないかも知れませんが、西鉄さんの経営戦略と知恵を、つい期待しますね。
それと、もう一つ。同じ経済面に、筑後市周辺の5市2町が「新幹線は上下線とも1時間に2本以上の停車を要望。新幹線駅の隣接地に移転する在来線・船小屋駅への快速列車の停車本数維持、増便」をJR九州に要望したことが書いてありました。
博多~熊本間は約20㌔ごとに駅ができます。地域同士の競争や綱引きがそうとう始まってます。
いよいよ開通がせまってきました。
Posted by わくわくなひと at
13:06
│Comments(0)
2010年08月01日
ドラッカー・・・自らの強みの知る方法。2~3年はかかります!

朝一番、眠気まなこで 愛読しております。
先週、金曜日のメールは、「いただきます」と思いました。
こんな内容です。
「私たちが、自分の強みを知る必要があるのは、人はその強みによって
社会貢献を行うことができるからです。社会に役立つ能力を育むことが
できるのは、その強みによってだからです。
その強みによって仕事で成果をあげるとき、大きく成長することができ
ます。その成長の軌跡が、自らのキャリアとなります。キャリアは、自ら
の強みに基づいて行われるとき自己実現の扉を開けることになります。」
「自らの強みは、フィードバック分析によって知ることができる。何かするこ
とを決めたならば、何を期待するかを書きとめる。九ヶ月後あるいは一年
後に、その期待と実際の成果を照合する。期待どおりの成果、期待を超え
る成果の記録から、二,三年もすれば、自らの強みを知ることができる」
→「強みは何?」と簡単に聞く人がいますが、やはり考え続けて2~3年もかかるということは共感しました。
「こうして知った自らの強みを仕事と成果の向上に利用すればよい。利用
の仕方には五つの方法がある」
→第一、第二はよく聞くことですが、第三~第五も大事ですね。特に第五の方法は、経営理念や目標、ミッションを定めて明文化しておかないと、目の前の餌に翻弄されがちですね。
「第一に、こうして明らかになった強みに集中することである」
「第二に、それらの強みをさらに伸ばすことである。新たに身につけるべき
知識もあるであろう」
「第三に、知的な傲慢を矯正することである。強みの発揮を妨げているもの
を認識することである。そのうち最悪のものが、他の分野の知識を軽く見る
ことである」
「第四に、悪癖や態度を改めることである。それらのもののためにチームワ
ークや協力を阻害してはならない」
「第五に、不得意であるがゆえに行ってはならない分野を知ることである」
Posted by わくわくなひと at
12:42
│Comments(0)