2010年10月08日
【新聞比較②】新幹線正規料金熊本-博多4千~5千?

週に1回以上、福岡~熊本間を往復している都合上、このことは頭の中の10くらいの関心事のうちの1つです。
今日は西日本新聞も熊日新聞も、このことについて伝えていました。
西日本新聞は、1面と3面で九州新幹線の正規料金についての記事が載っていました。熊日新聞は30面、第2社会面に載せていました。
(西日本新聞)
JR九州が山陽新幹線と直通運転する「さくら」の新大阪-鹿児島中央の料金(指定席利用の場合)を2万1千円台とする方針を固めたことが7日、分かった。
(熊本日日新聞)
・・・山陽新幹線と直通運転する「さくら」の正規料金(普通車指定席)について、JR九州(福岡市)が新大阪-鹿児島中央を2万1300~2万1400円台とする方針を固めたことが7日、分かった。
熊日の方が西日本より、少し細かい料金まで書いています。
気になる博多-熊本間の料金は?
(西日本新聞)
・・・博多-熊本の在来線特急は3940円で、それぞれ数百円上乗せする。
(熊本日日新聞)
・・・九州区間の正規料金は、博多-熊本が4千~5千円(現行3940円)・・・とする見通し。在来線特急を乗り継ぐ現行料金から千円近く上乗せした水準となる。
さて、正規料金の次は割引切符がどのくらいになるのか?これが次の関心事ですね。
(熊本日日新聞)
申請後に決める往復割引など割引切符は、正規料金より5~10%程度安く設定。
好評の4枚切符の導入はあるのか?その場合、博多-熊本間は1枚当たり2000円です。新幹線は3000円と言うなら、けっこう使うかな。2500円でどうだ!
高速バスは1600円。総務部長に言わせれば「3000円でも話にならん!」という価格差ですが・・・。
JR九州さんも収益性、航空会社との競争など頭が痛いでしょうね。
Posted by わくわくなひと at
15:00
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2010年10月08日
【新聞比較①】ノーベル賞をいかに分かりやすく身近に伝えるか?

朝のワイドショーをみると、「うちの局が一番分かりやすい」と連呼する場面に遭遇しました。マスコミ各社の腕の見せどころとして、ノーベル化学賞という難しいテーマをいかに分かりやすく伝えるかがテーマとなっているのだと感じました。
件のワイドショーを見ても、私の頭は「ほう。そんなんだ」程度しか反応しませんでした。7日付けの熊日新聞を眺めても、写真と記事をサバの目のような感じで見た程度でした。
そして昨日の夜、「西日本はどうか?同じだろう」と、さして期待もせずコンビニで買ってみました。
一面トップはもちろん「ノーベル賞 鈴木氏、根岸氏」「有機化合物の合成法開発」。その次の同じ一面の見出しに釘付けになりました。もちろんノーベル賞ネタですが「逆転の発想 奏功」「鈴木カップリング 医薬、液晶に応用」です。
「うん。面白そうだ」と、この見出しには食いつきました。化学や技術の話をされても興味はわきませんが、発想法となると、誰でも興味を持つ話です。ど偉い名誉教授に対して親近感がわきました。
医薬品や液晶など幅広い有機化合物の合成に応用されている「鈴木カップリング」。この発見の裏には「欠点を長所に」という鈴木章北海道大学名誉教授の逆転の発想があった。
鈴木氏が有機合成の研究対象に選んだ有機ホウ素化合物は、他の化合物と反応を起こしにくいため、有機合成分野では見向きもされていなかった。鈴木氏は「反応しにくいということは物質的に安定しているということ。研究者にとって扱いやすい長所になる」と発想を転換した。
・・・それから先は難しいので、つまるところ、この有機ホウ素化合物の性質が有機化合物の大量生産への道を開いた。その背景には逆転の発想があったことにいささか感動しました。
当初、鈴木カップリングの成果を発表した論文は高く評価されなかった。しかし、1980年代半ばに欧米で評価が高まり、86年には米企業の賞を受賞。その後、逆輸入のように国内でも評価され始め、89年には日本化学賞を受けた。
このくだりもいいですね。逆転の発想を提示した時点では、その意味するところが何なのか分からないというのが世の常。せっかくのアイデアが潰されることも多いですね。たぶん逆風も堪え忍んで、欧米の人が先に認めてくれた。物語がありそうですね。
何で西日本新聞に一風変わった視点の記事が載ったのか?そこも気になりました。一面に4段見出しという大きな扱いです。まったくの推測ですが、鈴木氏が北海道大学ということは、同じブロック紙の北海道新聞の記者に、ユニークな視点を持った人がいた。その独自の記事が西日本新聞に流れてきて、西日本の編集者も、その記事の価値を認めて1面にもってきた。一人想像してしまいました。ノーベル賞が身近に感じました。
熊日新聞も「いかに分かりやすく身近に伝えるか」では負けてはいませんでした。
今日8日付けの経済面に「ノーベル化学賞鈴木教授の技術」「チッソ水俣製造所で応用」「液晶材料の化合物量産」という記事が載っていました。
熊本県民にとっては何かと身近なチッソ水俣製造所の話で、熊本の人なら読みたくなる記事だと思いました。
Posted by わくわくなひと at
13:38
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