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Posted by おてもやん at

2010年07月21日

手仕事は一面に心の仕事!24日熊本交通センターで夏祭り

手仕事の美を発見した柳宗悦さんの言葉です。

「機械では生まれないものが数々ある」「機械は世界のものを共通にしてしまう傾きがある」「人間が機械に使われてしまうためか、働く人からとかく悦びを奪ってしまいます。」
「・・・どうしても手仕事を守られねばなりません。その優れた点は多くの民族的な特色が濃く現れてくることと、品物が手堅く親切に作られることであります。そこには自由と責任とが保たれます、そのため仕事に悦びが伴ったり、また新しいものを創る力が現れたりします。それ故手仕事を最も人間的な仕事と見てよいでありましょう。ここにその最も大きな特性があると思われます。仮にこういう人間的な働きがなくなったら、この世に美しいものは、どんなに少なくなって来るでありましょう。」
「手はただ動くのではなく、いつも奥に心が控えていて、これがものを創らせたり、働きに悦びを与えたり、また道徳を守らせたりするのであります。そうしてこれこそは品物に美しい性質を与える原因であると思われます。それ故手仕事は一面に心の仕事だと申してもよいでありましょう。」

 便利さや易きに流れず、たまには物事の本質に触れるような手作りの品を見に来ませんか!
 7月24日(土)、午前10時から午後5時まで。熊本交通センター・センターコート、「ハートアラウンドくまもと 夏祭り」を開催します。
 夏祭りでは、障がいのある方々が愛情込めて作られたお菓子や食品、雑貨など、“よかもん”、“うまかもん”が、あなたのご来場をお待ちしています

 10時40分:親子で楽しめるキッズダンス、11時00分:子どもに大人気!春ちゃんのバルーンアート、13時00分:清らかな調べの尚絅高校マンドリンクラブ演奏、14時40分:コロッケもびっくり!マー坊ものまねショー、15時00分:お待ちかね!玄海竜二ステージ・・・。
 司会は、熊本ブログおてもやんでお馴染みの中華首藤、村上めぐみちゃんです。
 楽しみ満載!問い合わせは、ハートアラウンドくまもと事務局((株)博多MCH熊本調べ工房内)℡096-288-2753へ。主催は熊本市です。
  


Posted by わくわくなひと at 19:57Comments(0)

2010年07月21日

ユニクロのビジネスモデルと哲学がよく分かる本

 同僚から借りて、NHK「仕事学のすすめ」制作半・編『柳井正 わがドラッカー流経営論』NHK出版(2010年1月25日第1刷)を読みました。
私がドラッカーの勉強会にしこしこ参加したり、机や本棚にドラッカーの本を置いたり開いたりしているからでしょう。ついに同僚も書店でドラッカー本に反応するようになったようです。
 ユニクロの柳井社長はドラッカーファンで有名です。そのすごい会社をつくっていった背後にドラッカーの哲学があることを解説した本です。同僚が言うように、ユニクロの宣伝臭さも確かに漂っていますが・・・。
 柳井社長はすり切れるほど、何度も何度もドラッカーを読んだと書いてありました。確かに、ドラッカーの本は1回くらい読んだくらいでは理解したうちに入らないことは体験的に理解しています。まさに噛めば噛むほど味わえるスルメ本です。
 この本はドラッカーの言葉「企業の目的として有効な定義は一つしかない。すなわち、顧客の創造である」(『現代の経営』)から始まります。
 柳井社長ご自身が、いろんな場面でドラッカーを繰り返し読み、自分たちで納得のいく商品を開発して、それを広報し店頭で売っていくというビジネスモデルを構築。そのことによって顧客を創造していったことが具体的に書いてあり、非常に勇気づけられました。
 このブログの一つの前で、マスコミのビジネスモデルの崩壊についての本について書きました。しっかりしたビジネスモデルの一つのパターンとして、商品開発、広報、販売促進というマーケティングサイクルを一つの事業体で回していくことがありそうです。まさにユニクロのビジネスモデルがそうだし、マザーハウスもそう。最近、福岡を拠点に農業革命を起こそうとされている藤井さんもそうです。私が尊敬したくなる人たちは、苦労しながら、そんなビジネスモデルを築いていっていることに、最近、気付いたばかりです。
 そして、マスコミの経営がうまくいかなくなった大きな要因は、商品開発、広報、販売促進というマーケティングサイクルをネット企業に浸食されたからだと思います。繁栄のおいしいビジネスモデル。だから、新興企業から狙われるということでしょうか。
 私も、自分で思い悩み試行錯誤してビジネスモデルを構築していきたいと思います。そんな時に、資本主義の誕生期からつい最近までを生きてきた巨人の言葉は深いものがあります。
 経験しないと分からないことはたくさんあります。勝間和代さんが解説で書いているように、『仕事をしていながら「ああ、こういうことをドラッカーは言っていたのだ」と後になって気付くこともある、気付いたときに読み返すと、自分の仕事や社会に対する理解がいっそう深まる。そう、ドラッカーの著書は、後から効いてくることが多いのです。』と思います。
 10年前読んだときに気付かなかったが、今ごろになって、ドラッカーがすごいことを言っていることに気付くことがよくあります。そんな時、「俺って、少し成長したかな?」と思えるところも、ドラッカーの魅力ですね。  


Posted by わくわくなひと at 15:40Comments(3)

2010年07月21日

制作から配達・放送までのビジネスモデルが崩壊~新聞・テレビ

『電子書籍の衝撃』に続いて、佐々木俊尚さんの>『2011年新聞・テレビ消滅』文春新書(2010年4月20日第8刷、2009年7月20日第1刷)を読みました。以前のブログで紹介した品川の書店で買った本です。
 内容からみて、書名は大げさですが、帯に書いてある「ビジネスモデルは崩壊した」は当たっているかと思います。
 プロローグにこう書いてあります。
『マスメディアに対して批判的なインターネットでは、これを「自業自得」と見ている人が多い。たとえば新聞は再販制度に守られてぬるま湯に浸り続け、あげくに「押し紙」などという発行部数の水増しを行って弱小新聞販売店をいじめてきた。このような自浄作用のない行為をとってきたのだから、読者に反発されて当然だ。またテレビも同様で、電波免許によって守られてきた放送局は番組制作を下請けの制作会社に放り出し、自分たちだけ高い給料をもらって何の努力もしてこなかった-。
マスメディアの傲慢なのは紛うことのない事実で、そうした「上から目線」的なマスメディアの体質に批判が集まるのも当然だろう。しかしいま起きているマスメディアの衰退は、本当にマスメディアの旧態依然とした体質が原因なのだろうか?
答えはノーだ。』

 筆者は傲慢、旧態依然とした体質に有無を言わせることなく、インターネットの普及によって、ビジネスモデルが崩壊したことを本書で説明します。
 なかでも、グーグルの及川卓也氏による「コンテンツ」「コンテナ」「コンベヤ」で業界構造を把握し、どう変化していっているかを解釈する手法は新鮮でした。
 例えば、新聞は紙面制作から印刷、流通、そして配達までがすべてひとつの新聞社もしくはグループで統合されている、垂直統合型のビジネスモデルです。これを「コンテンツ」「コンテナ」「コンベヤ」という三つの層に分けて説明しています。コンテンツは記事そのものでコンテナはそれらの記事を運ぶ容器、そしてコンベヤは容器のコンテンツを配達してくれるシステムです。
 新聞はこうなります。
 コンテンツ=新聞記事 コンテナ=新聞紙面 コンベヤ=販売店
 テレビは、
 コンテンツ=番組 コンテナ=テレビ コンベヤ=地上波、衛星放送、CATV

 この垂直統合モデルが破綻に瀕し、水辺分散モデルに移行し始めているというのが、大枠での本書の内容です。
▼新聞
 コンテンツ=新聞記事
 コンテナ=ヤフーニュース、検索エンジン、だれかのブログ、2ちゃんねる
 コンベヤ=インターネット
 これは新聞社がどう主張しようと、確かに、入り口が新聞社や新聞ではなく、別の経路をたどって新聞記事を読むのが当たり前になってきています。
 チラシに対する消費者行動も大きく変化しています。
 コンテンツ=折り込みチラシ コンテナ=新聞のすきま コンベヤ=新聞販売店
 しかし、例えば田園都市線たまプラーザ近くに住む共働きの夫婦がいたとして、夫は恵比寿の会社に勤務し、妻は新宿の会社に勤務している。そうすると、この夫婦が買い物する場所は四箇所に分散しているそうです。
①自宅のあるたまプラーザ②夫の会社のある恵比寿駅周辺③妻の会社にある新宿駅周辺④二人が山手線から田園都市線に乗り換える渋谷駅周辺
 すると、「チラシを取るためだけに月々4000円も払うのって、なんかムダじゃない?」と思う。チラシならインターネットで、いろんな地域の特売チラシが見れるので、新聞やめて、そうしようと思う人も増えてきているそうです。

▼テレビ
コンテンツ=番組
 コンテナ=テレビ、ケータイ、ゲーム機、パソコン(パソコン上のユーチューブ)
 コンベヤ=電波、ケーブルテレビ、インターネット
(テレビ局を支える三要素)
 ①番組コンテンツ②電波免許③マスメディアとしての広告効果
 情報通信法案が施行されれば、テレビ局がどう文句を言おうが、コンテンツは電波からでもインターネットからでも、あらゆる伝送路を通って自由に流通できるようになるそうです。

 つまり、この本によると、垂直統合によって成り立っていた新聞社やテレビ局のビジネスモデルが崩壊し、新聞社やテレビ局が抑えられるのは「コンテンツ」の部分だけになる。すると、これまでのような高い給与で大人数の従業員を賄えなくなるということが、この本では解説されています。
 そう著者が力説しても、「新聞・テレビの消滅」はないと思います。消滅するのは本業以外に手を出しすぎたところでしょうか。ただ、生き残る新聞社やテレビ局は、今のような巨大組織ではないという説には、そんな感じもします。
  


Posted by わくわくなひと at 14:49Comments(0)