2011年09月22日

仕事の喜びは“何かを実現させようとすること”にある

 仕事の喜びは“何かを実現させようとすること”にあるNHKテレビテキスト「3か月トピック英会話 再放送」2011.9は、英会話だけでなく、人の考え方を知るという意味でためになりました。
 テーマは「トップインタビューに学ぶ!自分を語る表現術」です。アメリカの4人の超有名人にインタビューした内容が題材となっています。日本人の文章ばかり読んでいると、ややもすると固定観念にとらわれてしまいがちですが、たまに外国の方の話しを聞くと、けっこうハッとすることが多いですね。
 自ら少しでも憶えておきたいことを書き留めておきます。
 今日は、投資家のEsther Dysonさんの言葉です。
 エスターさんは、フォーチュン誌の「アメリカで最もパワフルなビジネスウーマン50人」に選ばれたこともある方です。コンピューター業界随一の投資家であり、1997年、『A design for living in the digital age(未来地球からのメール)』を出版し、才気に富んだ文章で、電子ネットワークが広く普及する21世紀の社会のあり方を提言されたということです。21世紀が始まる直前に、今の社会のあり方を見据えていた人と言うことができるでしょうか。

 Whereas, before I’d been writing about things that already existed, and now I was beginning to write about things that could exist or how they should happen.

「すでにあったものを書くのではなく、これから存在する可能性があるもの、あるいはそれらがどのように実現するべきかについて書くようになった」。こういうスタンスで本なりレポートなりを書くという視点です。

 I mean, in the end-you know, like one reason I didn’t want a PR guy was because I didn’t want more PR than I earned. And so, I wanted to stand on my own capabilities, rather than some guy pushing journalists to talk to me, who otherwise would not. So,it’s-I mean, in the end, it does matter whether you have a good product or not.

「自分の生みだしたもの以上の宣伝を求めない」「結局は、優れた製品があるかどうかが間違いなく重要」。
 巷では依然として、“販路開拓”“PR不足”とかが課題として挙げられることが多いようですが、「結局は、優れた製品があるかどうかが間違いなく重要」だと同感します。


 I’ve spent my whole life trying to make things happen, rather than trying to watch them happen and benefit from it.

 「私は何かが実現するのを見ていてそこから利益を得ようとするのではなく、何かを実現させようとすることに全生涯を費やしてきた」。
 そうだと思います。仕事の喜びは“何かを実現させようとすること”にあると思います。


Q: How can Japan promote more entrepreneurs?
A: Well, first, you need to decide you want to change. And then the things you would need to change are mostly cultural. The attitudes towards failure. The attitudes towards taking a risk. And I mean, I’m a perfect example of it. I’m not an institution. And most people, especially in Japan, they want to be part of an institution. They’re scared to be on their own.
And so, you need to encourage people that you can have a small business that is not a brand name. You can operate on your own without being affiliated with a big publication or whatever.

 日本でもっとたくさんの起業家が育つためには、「変わりたいのだと心を決める」「失敗に対する姿勢」「リスクを負うことに対する姿勢」→「私がその実例としてぴったりです。私は組織ではありません。」「ほとんどの人は、とりわけ日本では、組織の一員になりたがります。独立するのが怖いのです。」
「ブランド企業ではない小規模ビジネスでも経営ができることを広く知らしめ、奨励する必要があります。」


 Well, first, you need to decide you want to change. 変わりたいのだと心に決める。確かに、これから始まりますよね。
 確かに、日本人は群れたがるようです。組織の一員、ブランド会社の社員になりたがりますし、その組織の中でもグループをつくったりして群れたがるようです(ひどいのになると、威張りたがる)。よいことか、よくないことは価値観によりますけど。


「失敗に対する姿勢」。これにはハッとしました。次のくだりです。
Q: What does entrepreneurship mean to you ?
A: Always makes new mistakes.
Because it means you should make new mistakes that you can learn from. Not the same old mistakes without learning.
・・・
 So,the point is that these mistakes are an education. They’re something you learn from. And if you make new mistakes, it means you learned from the old one.

「企業家精神とは常に新しい失敗をすること」「学ばなかったために繰り返される同じ失敗ではなく、学ぶことができるような新しい失敗をすべき」「失敗は教育であり、そこから学ぶべきもの」。
 だれも失敗はしたくないでしょうが、トライ&エラーですよね。チャレンジすれば失敗はつきものであり、それを糧にしていくのが起業家精神ということでしょう。
 もっといけないのは、失敗を認識していないことだと思います。例えば、企画コンペで負けても、何度も同じ企画書で何度も負ける人がいます。“学ばなかったために繰り返される同じ失敗”と聞いて、すぐ頭に浮かびました。



Posted by わくわくなひと at 12:23│Comments(0)
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