2011年05月30日
基本理念やビジョンづくりは男向きの仕事?女性経営者は?
アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ『嘘つき男と泣き虫女』主婦の友社(2005年12月31日第7刷、2004年4月20日第1刷)を、やっと読み終えました。
電車に乗った時、何となく気が向いた時に、ちびりちびり読んでいきましたので、読み終わるまで数ヶ月かかりました。
「なるほど、なるほど」という感覚的記憶だけで、中身はほとんど覚えていません。最後の最後である「訳者あとがき」を読んで、以下のところに、ひっかかるところがありました。
本書にもあるように、男は問題点を解決することを何よりの生きがいにしている。ただしその前に、全体像や基本理念を理解しておくことが大前提で、そういう抽象的なところから入らないと、具体的な解決策に進めないのだ。逆に理念さえ押さえておけば、細部はどうでもいいと思っている。
・・・
いっぽう女は、他人とのつながりを求め、コミュニケーションを充実させることが生きる目的だから、血の通わない冷たい機械とのお付きあいは、必要最小限にとどめておきたい。箱の中身や仕組みはもちろん、全体像や理念については、はっきり言って興味はゼロ。使いかたを誰かに習うときも、とにかく、「いまやりたいこと」を実現してくれる方法さえわかればよい。このとき教えるのが男性だと、お得意の理念から入ろうとするので、「いま、このコピーが取れればいい」という女性と衝突する。ついでながら、女性は人間にかぎらず、「つなぐ」ことが好きなようで、AV機器の配線が得意な人もけっこう多い。
経営とかマネジメントというと、「理念やビジョンが大事」とか「事業計画が大事」と、ことさら強調されます。行政の助成金とかは、ほとんどが、しっかりした事業計画をつくることが条件となっています。
私も素直に大事だと思うし、日常業務の合間に事業計画を固めていく作業を正直うざいと思うことがありますが、全体像やビジョン、戦略を考えるのは嫌いではありません。確かに“細部はどうでもいい”と思っているところも認めます。
気になるのが女性経営者たちです。私が知っている女性経営者たちで、全体像とかビジョンとかを好きこのんで語っている人を知りません。それでも、この厳しい時代に、がむしゃらに営業してマンションの最上階の部屋を買ったり、事務所を二倍の広さに拡張している女性経営者もいます。私が事業計画やビジョンを作っているという話をしようものなら、「まだすることはいっぱいあるんじゃない?」と変人か暇人扱いされているようです。
社内の女性を見ても、何か行き当たりばったりでやっているようですが、納品という最後の仕事までに帳尻を見事に合わせていく人もいます。それに比べ私の場合は、8割くらいできてゴールが見えてくると、エネルギーが落ちていくことを自覚しています。一長一短を補え合えるのが組織という会社の強みだと思います。
『嘘つき男と泣き虫女』の内容がおおかたの男性と女性にあてはまるとしたら、世の経営者やマネジメントの本のほとんどは男性向けということになりはしないでしょうか。
これだけ女性経営者が増えてきている時代ですので、女性向けのマネジメントの本も、いずれたくさん出てくることと思います。教条的になりすぎた感じがするマネジメントの常識を、女性経営者にぶっ飛ばしてもらいたい。そんな妄想も浮かんできました。
電車に乗った時、何となく気が向いた時に、ちびりちびり読んでいきましたので、読み終わるまで数ヶ月かかりました。
「なるほど、なるほど」という感覚的記憶だけで、中身はほとんど覚えていません。最後の最後である「訳者あとがき」を読んで、以下のところに、ひっかかるところがありました。
本書にもあるように、男は問題点を解決することを何よりの生きがいにしている。ただしその前に、全体像や基本理念を理解しておくことが大前提で、そういう抽象的なところから入らないと、具体的な解決策に進めないのだ。逆に理念さえ押さえておけば、細部はどうでもいいと思っている。
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いっぽう女は、他人とのつながりを求め、コミュニケーションを充実させることが生きる目的だから、血の通わない冷たい機械とのお付きあいは、必要最小限にとどめておきたい。箱の中身や仕組みはもちろん、全体像や理念については、はっきり言って興味はゼロ。使いかたを誰かに習うときも、とにかく、「いまやりたいこと」を実現してくれる方法さえわかればよい。このとき教えるのが男性だと、お得意の理念から入ろうとするので、「いま、このコピーが取れればいい」という女性と衝突する。ついでながら、女性は人間にかぎらず、「つなぐ」ことが好きなようで、AV機器の配線が得意な人もけっこう多い。
経営とかマネジメントというと、「理念やビジョンが大事」とか「事業計画が大事」と、ことさら強調されます。行政の助成金とかは、ほとんどが、しっかりした事業計画をつくることが条件となっています。
私も素直に大事だと思うし、日常業務の合間に事業計画を固めていく作業を正直うざいと思うことがありますが、全体像やビジョン、戦略を考えるのは嫌いではありません。確かに“細部はどうでもいい”と思っているところも認めます。
気になるのが女性経営者たちです。私が知っている女性経営者たちで、全体像とかビジョンとかを好きこのんで語っている人を知りません。それでも、この厳しい時代に、がむしゃらに営業してマンションの最上階の部屋を買ったり、事務所を二倍の広さに拡張している女性経営者もいます。私が事業計画やビジョンを作っているという話をしようものなら、「まだすることはいっぱいあるんじゃない?」と変人か暇人扱いされているようです。
社内の女性を見ても、何か行き当たりばったりでやっているようですが、納品という最後の仕事までに帳尻を見事に合わせていく人もいます。それに比べ私の場合は、8割くらいできてゴールが見えてくると、エネルギーが落ちていくことを自覚しています。一長一短を補え合えるのが組織という会社の強みだと思います。
『嘘つき男と泣き虫女』の内容がおおかたの男性と女性にあてはまるとしたら、世の経営者やマネジメントの本のほとんどは男性向けということになりはしないでしょうか。
これだけ女性経営者が増えてきている時代ですので、女性向けのマネジメントの本も、いずれたくさん出てくることと思います。教条的になりすぎた感じがするマネジメントの常識を、女性経営者にぶっ飛ばしてもらいたい。そんな妄想も浮かんできました。
Posted by わくわくなひと at 16:07│Comments(2)
この記事へのコメント
そう思うならご自分でお書きになるとか…(^^;)
楽しみにしております。
楽しみにしております。
Posted by 如意 at 2011年06月02日 13:54
正直、ここに書いた女性経営者の真似は、こわくてできません。
くだんの女性経営者に、もっと成功してもらって、書いてもらいたいですね。
くだんの女性経営者に、もっと成功してもらって、書いてもらいたいですね。
Posted by わくわくなひと at 2011年06月02日 17:29