2011年04月20日

天草のイルカウォッチングが大阪大の研究報告書に

 天草のイルカウォッチングが大阪大の研究報告書に大阪大学の大学院生から、A4判、100ページあまりの研究報告書が送られて来ました。
 これを見てすぐ思い出しました。去年の夏だったか、天草のイルカウォッチングの話を聞きたいと、大阪大学の大学院生が訪ねてきました。
 このブログではありませんが、私のブログや以前の職場の研究レポートを読んで、わざわざ九州まで来たということでした。たいした話はしませんでしたが、大学院生からみると、私は“話しやすい人柄”と手紙に書いてあり、どんな感じで何を話たんだろうと思い出そうとしましたが思い出すことはできませんでした。
 この冊子は、大阪大学工学研究科ビジネスエンジニアリング専攻・都市再生マネジメント領域「まちづくり天気図」(平成22年度大学院教育改革支援プログラムイノベーションリーダー養成プログラム、2011年2月)と題したものです。
 日本各地で展開される、さまざまなまちづくり・地域活性化の取り組みの中で、ひときわ個性的で魅力的な“元気な”まちづくりを進めている地域の一つとして、天草市五和町二江のイルカウォッチングの取り組みが紹介されていました。
 同じ熊本県でも黒川温泉は、本や論文によくとりあげられています。黒川温泉の物語は再生の話です。イルカウォッチングは、今までになかったものが、平成4年に突然(消費者から見れば)立ち上がって、今では地域の重要な産業になっている事例です。
 なぜだか分かりませんが、本や論文にはなっていません。私は膨大な思い出と当時のいくばくかの資料やメモを持っていますので、死ぬまでに書くかもしれません。論文よりも小説になりそうなネタもあります。
 それはともかくとして、自分の話したことや関わったことの一部が論文や活字になっていると、嬉しいですね。

 大学院生が書いたレポートのタイトルと小見出し等は、以下の通りです。
「イルカウォッチングでつくる交流のまちづくり -熊本県天草市五和町二江 通詞島」
(知見のみ抜粋~)
□知見
●地元産業従事者とウォッチング業者の連携
 イルカウォッチングでは収入に不安要素のある漁師と船を持たないウォッチング業者のニーズがうまく噛み合い、更に漁船を利用することが本物という更なる価値を生むこととなった。
 地域の活性化を行う上でいかにして地元住民を巻き込むかは大きな課題である。五和町の中でも通詞島では漁業従事者が大半であり、その人々を上手く巻き込みWIN-WINの関係を構築した点は継続性を考えた場合重要な要素である。
●身の丈に合った儲け方
 観光地化を行う際にはそれに反対する勢力が必ずといっていいほど存在する。五和町でも様々な抵抗勢力があった。
 しかしマスコミへの露出を多く行う等して先手で対策を行っていたことにより、順調にイルカウォッチング事業を進める事ができた。
 従事者が事業を積極的に行える環境を作り上げる事も、地域で前例のない取り組みを行う上で必要なことである。
●まとめ
 今回の調査を通して地域資源を活かした観光地化の可能性を大きく感じることができた。地理的に不利な地域でも、信念を持って継続することにより小さな積み重ねが大きな結果を生み出す事ができることに、我々人間の可能性の大きさを垣間見ることができた。
 しかし一方で観光のみにまちづくりが偏る事に問題もあり、いかに地域住民が参加するまちづくりに繋げていくことができるかが継続するにはポイントになってくる部分であろう。天草のイルカウォッチングが大阪大の研究報告書に




Posted by わくわくなひと at 18:58│Comments(0)
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