2011年04月13日
稲原豊命写真展 6日から熊本市現代美術館で開催中
卒業した大学の文学部の先輩から原稿用紙とパンフレットが突然送られてきました。
昔ながらの原稿用紙に万年筆で書き慣れた文字が綴られていました。同僚から、「そろそろ万年筆にこだわったらどうだ」と指摘されている私としては、心が揺さぶられます。原稿用紙に肉筆。その人のエネルギーや思いが伝わってきます。人生の晩年を意識するような齢となり、何を残すかという思いも、頭の片隅に思う浮かぶようになってきています。味気ない電子データと比べると、肉筆には本人が滅びたとしても感じる人には伝えられるものがあると改めて思いました。
中身を読むと、何と「サイクル-環の江津湖」と題した写真展を熊本市現代美術館で開催すると書いてあります。5月8日までの開催です。
この哲学科の先輩(ちなみに私は同じ文学部でも史学科です)は、いつも福岡と熊本で美少女の写真を撮っていると思っていました。私が遭遇するのは、天神西通りの岩田屋本館前で、カメラと三脚を持って、じっと街行く人を眺めている先輩の姿です。それが、ここ十年程江津湖の写真を撮っていたというので、驚きました。ここのところ雑誌「NO!!」のホームページで400字のエッセイを載せているそうです。少し覗いてみると、先輩らしくモノクロ写真に独特の視点での文章を綴っています。最近は何でも4色、美術書になると5色の印刷とか、世の中、色だらけですが、モノクロ写真は何かを語りかけてくるような感じがしますし、自分の想像力が刺激されます。エッセーには、メタファーを意識しながら写真を撮る。最近、そんなことをしているようなことが書いてありました。
パンフの裏には、こんなことが書いてありました。
夏の日の午後、江津湖で写真を撮っていた。あちこちでガサガサ、ゴソゴソ音がする、水辺では大小の魚が急いで一方向に泳いでいく、葉っぱの裏を見るとたくさんの虫たちが一斉にどこかに移動していく、ガサゴソの音の原因がこれだったんだと思う間も無く、私の頭にポツリポツリと雨が!その雨は瞬く間に激しい夕立となった。
すごい、自然は本当にすごい、江津湖には全てがある、この日から私の江津湖通いが始まった。
春に花が咲き、夏に茂り、秋に枯れ、冬に落ちる、それはもう人の一生の様。
こんなに街の中心部近く、こんなに自然そのままの草木や湧き水、こんなに四季の変化に富んだ公園、全国を撮影で回った私も他に知らない。
ここには人生がある、サイクルがある、環がある。
(以下略)
昔ながらの原稿用紙に万年筆で書き慣れた文字が綴られていました。同僚から、「そろそろ万年筆にこだわったらどうだ」と指摘されている私としては、心が揺さぶられます。原稿用紙に肉筆。その人のエネルギーや思いが伝わってきます。人生の晩年を意識するような齢となり、何を残すかという思いも、頭の片隅に思う浮かぶようになってきています。味気ない電子データと比べると、肉筆には本人が滅びたとしても感じる人には伝えられるものがあると改めて思いました。
中身を読むと、何と「サイクル-環の江津湖」と題した写真展を熊本市現代美術館で開催すると書いてあります。5月8日までの開催です。
この哲学科の先輩(ちなみに私は同じ文学部でも史学科です)は、いつも福岡と熊本で美少女の写真を撮っていると思っていました。私が遭遇するのは、天神西通りの岩田屋本館前で、カメラと三脚を持って、じっと街行く人を眺めている先輩の姿です。それが、ここ十年程江津湖の写真を撮っていたというので、驚きました。ここのところ雑誌「NO!!」のホームページで400字のエッセイを載せているそうです。少し覗いてみると、先輩らしくモノクロ写真に独特の視点での文章を綴っています。最近は何でも4色、美術書になると5色の印刷とか、世の中、色だらけですが、モノクロ写真は何かを語りかけてくるような感じがしますし、自分の想像力が刺激されます。エッセーには、メタファーを意識しながら写真を撮る。最近、そんなことをしているようなことが書いてありました。
パンフの裏には、こんなことが書いてありました。
夏の日の午後、江津湖で写真を撮っていた。あちこちでガサガサ、ゴソゴソ音がする、水辺では大小の魚が急いで一方向に泳いでいく、葉っぱの裏を見るとたくさんの虫たちが一斉にどこかに移動していく、ガサゴソの音の原因がこれだったんだと思う間も無く、私の頭にポツリポツリと雨が!その雨は瞬く間に激しい夕立となった。
すごい、自然は本当にすごい、江津湖には全てがある、この日から私の江津湖通いが始まった。
春に花が咲き、夏に茂り、秋に枯れ、冬に落ちる、それはもう人の一生の様。
こんなに街の中心部近く、こんなに自然そのままの草木や湧き水、こんなに四季の変化に富んだ公園、全国を撮影で回った私も他に知らない。
ここには人生がある、サイクルがある、環がある。
(以下略)
Posted by わくわくなひと at 02:07│Comments(0)