2011年02月15日
日本で一番大切にしたい会社!坂本教授講演会
昨日、九州経済産業局主催の講演会がハイアットリージェンシー福岡でありました。
ハイアットリージェンシー福岡は、おしゃれなホテルですね。いつもは天神・大名界隈をうろついていますが、昨日は大人の街、博多駅筑紫口周辺の官庁・ビジネス街にある、このおしゃれなホテルでの講演会に参加してきました。お上りさん気分でしたね。
講演者は、法政大学の坂本光司教授。『日本でいちばん大切にしたい会社』という本で有名な人です。何でも6,500社のヒヤリングを行っているそうで、迫力と説得力がありましたね。参考にしたのはドラッカーとコビーくらいで、6,500社を地道にまわって多くを教わったというところに惹かれました。単なる読書家の上から目線からの理屈に少し嫌気がさしていたところですので、講演会に参加してよかったと素直に思いました。
この先生が追われているのは、売上高経常利益率が数十年5%以上という中小企業だそうです。しかも、例としてあげられた企業は、20%とか30%以上。不況とか関係なく10年連続この成績を残す企業はすごい。こういった企業の共通点が何かというのが、講演のテーマだったと思います。
成果主義がほころびを見せ始めています。社員をコスト扱いし、本社や経営陣だけを守る血の通わないやり方を“これが経営”と威張っていた企業の業績は低迷している。人を幸せにする経営、社員とその家族、下請けさんを大事にしてお客に嘘をつかない、年寄りや障がい者を大事にする人本主義の経営を実践しているところが繁栄しているというお話だったと思います。
テクニックでも学歴でも、上司に取り入るでもなく、正しいことをやっている人や企業が評価される。そんな本物の時代になってもらいたいと思いました。確かに、この10年くらい、本当、ひどかったなぁと、昔を思い出してしまいした。
私なりにメモした「活力ある中小企業を生み出すポイント」は、以下の通りです。
■経営理念とその浸透
・何のために生を受けたかをしっかりと自覚し明文化し、社員に浸透させることが大事。
・奉仕を先に利を後に。世のため人のためになるか。
・定年までやめる人がいない企業。社員とその家族の幸せを念じた経営。社員の幸せを通して社会に貢献する。社員間で競争させない。顧客、社員、家族、取引先、株主の5人に嫌われたら倒産。コストダウンをしない、合見積をとらないで取引先を大事にし、48年連続増収増益の企業がある。世界の難民のところへ行って検眼し、めがねをプレゼントする北海道の眼鏡屋は、従業員のサービスが感動レベル。
・理念が“親孝行”という会社も。利他の心が大事。
■中小企業と大企業は生きる世界が違う
・大企業の真似をしたり、大企業との話には安易にのらない。
・中小企業はロットの大きいもの、市場の大きいものはやるべきではない。中小企業は人がやらない、やりたくないものをやる。
・年寄りと障がいのある方に特化して、99%の稼働率を誇る旅館。
■自分で作って売る
・研究・製造・販売機能を持っている企業が伸びている。製造だけ、販売だけの企業は伸びていない。経営者が客の顔を見て商品をつくり売るという製販一体のおはぎを売る小さいスーパー。
■人本主義
・業績がよくないのは経営者がよくないから。離職率の高い会社で経営が安定しているところはない。中途採用をいつまでもしてはいけない。社員は計画的に採用し、人を育てる。人材が好況をつくる。過去10年、毎年10人の新人を採用し、99人が残っている、人をとことん大切にする会社。
・大企業を希望退職で辞め、仲間と立ち上げたタオル染色の会社。社員の奥さんがパートでリストラであっても、その収入分を補填する制度をもっている。年功序列、リストラは一切しない。
・100万分の1の歯車を作った会社。なぜ、そういう技術ができるか。人を大切にするから。給料が一番高いのは78歳の人。年功序列だから。定年がない。不治の病にかかって出勤できない人へ三年間、給与とボーナスを支給する人本経営が卓越した技術を生む。
・社員を大切にしているかどうかは、社員食堂とトイレを見ればわかる。
■本社は小さいのがポイント
・1,500人の従業員で本社は30人という会社。本社は多いと暇だから、変に現場を管理する規則やしめつけなどを行うだけ。
ハイアットリージェンシー福岡は、おしゃれなホテルですね。いつもは天神・大名界隈をうろついていますが、昨日は大人の街、博多駅筑紫口周辺の官庁・ビジネス街にある、このおしゃれなホテルでの講演会に参加してきました。お上りさん気分でしたね。
講演者は、法政大学の坂本光司教授。『日本でいちばん大切にしたい会社』という本で有名な人です。何でも6,500社のヒヤリングを行っているそうで、迫力と説得力がありましたね。参考にしたのはドラッカーとコビーくらいで、6,500社を地道にまわって多くを教わったというところに惹かれました。単なる読書家の上から目線からの理屈に少し嫌気がさしていたところですので、講演会に参加してよかったと素直に思いました。
この先生が追われているのは、売上高経常利益率が数十年5%以上という中小企業だそうです。しかも、例としてあげられた企業は、20%とか30%以上。不況とか関係なく10年連続この成績を残す企業はすごい。こういった企業の共通点が何かというのが、講演のテーマだったと思います。
成果主義がほころびを見せ始めています。社員をコスト扱いし、本社や経営陣だけを守る血の通わないやり方を“これが経営”と威張っていた企業の業績は低迷している。人を幸せにする経営、社員とその家族、下請けさんを大事にしてお客に嘘をつかない、年寄りや障がい者を大事にする人本主義の経営を実践しているところが繁栄しているというお話だったと思います。
テクニックでも学歴でも、上司に取り入るでもなく、正しいことをやっている人や企業が評価される。そんな本物の時代になってもらいたいと思いました。確かに、この10年くらい、本当、ひどかったなぁと、昔を思い出してしまいした。
私なりにメモした「活力ある中小企業を生み出すポイント」は、以下の通りです。
■経営理念とその浸透
・何のために生を受けたかをしっかりと自覚し明文化し、社員に浸透させることが大事。
・奉仕を先に利を後に。世のため人のためになるか。
・定年までやめる人がいない企業。社員とその家族の幸せを念じた経営。社員の幸せを通して社会に貢献する。社員間で競争させない。顧客、社員、家族、取引先、株主の5人に嫌われたら倒産。コストダウンをしない、合見積をとらないで取引先を大事にし、48年連続増収増益の企業がある。世界の難民のところへ行って検眼し、めがねをプレゼントする北海道の眼鏡屋は、従業員のサービスが感動レベル。
・理念が“親孝行”という会社も。利他の心が大事。
■中小企業と大企業は生きる世界が違う
・大企業の真似をしたり、大企業との話には安易にのらない。
・中小企業はロットの大きいもの、市場の大きいものはやるべきではない。中小企業は人がやらない、やりたくないものをやる。
・年寄りと障がいのある方に特化して、99%の稼働率を誇る旅館。
■自分で作って売る
・研究・製造・販売機能を持っている企業が伸びている。製造だけ、販売だけの企業は伸びていない。経営者が客の顔を見て商品をつくり売るという製販一体のおはぎを売る小さいスーパー。
■人本主義
・業績がよくないのは経営者がよくないから。離職率の高い会社で経営が安定しているところはない。中途採用をいつまでもしてはいけない。社員は計画的に採用し、人を育てる。人材が好況をつくる。過去10年、毎年10人の新人を採用し、99人が残っている、人をとことん大切にする会社。
・大企業を希望退職で辞め、仲間と立ち上げたタオル染色の会社。社員の奥さんがパートでリストラであっても、その収入分を補填する制度をもっている。年功序列、リストラは一切しない。
・100万分の1の歯車を作った会社。なぜ、そういう技術ができるか。人を大切にするから。給料が一番高いのは78歳の人。年功序列だから。定年がない。不治の病にかかって出勤できない人へ三年間、給与とボーナスを支給する人本経営が卓越した技術を生む。
・社員を大切にしているかどうかは、社員食堂とトイレを見ればわかる。
■本社は小さいのがポイント
・1,500人の従業員で本社は30人という会社。本社は多いと暇だから、変に現場を管理する規則やしめつけなどを行うだけ。
Posted by わくわくなひと at 14:27│Comments(0)