2011年01月15日

理屈飛び越える“思いの力”高樹のぶ子『飛水 HISUI』

 理屈飛び越える“思いの力”高樹のぶ子『飛水 HISUI』今日15日付、西日本新聞に読んでみたくなるような記事が載っていました。「人物現在形」というシリーズ記事で、福岡市在住の作家、高樹のぶ子さん(64)の話です。
 15年ぶりに書き下ろし小説『飛水 HISUI』を講談社から出されたということです。
 記事のここのところが気になりました。

 高樹さんは「恋愛小説で描かれるのは“思いの力”。日本の女流作家には、平安からのDNAがあると信じたいですね」とほほ笑む。つまり恋愛によって、人は理屈を飛び越えて思いも寄らない行動を取り、思わぬ苦悩にも陥るほど、規格外の“力”を手にする。
「こちらがいろいろプランを組んでも。恋愛感情ががらりと色を変えてしまう。その瞬間を書くことが作家としての喜び」。その喜びに引きつけられる思いは「“恋愛年齢”から離れるほどむしろ強まってきた」という。
・・・
 「同じところにいるのは好きじゃない。変わることは不安だけど、快楽」と語る高樹さんの頭の中、結晶になるのを待つキラキラしたかけらが、舞っている様子を想像した。(大矢和代)


 それと来月末には『トモスイ』も刊行されるそうです。
 九州大学の文学プロジェクト「アジアに浸る(SIA)」で創作した短編を収めたもので、アジアの作家たちとの短編集と紀行文、写真をまとめた内容だそうです。

「リズムを持った大和言葉の妙味を表現したい」と、ここでも「平安時代からの流れ」を強く意識する。




Posted by わくわくなひと at 14:52│Comments(0)
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