2010年12月21日

BHAG―組織を動かす大胆な目標「ビジョナリーカンパニー」

 BHAG―組織を動かす大胆な目標「ビジョナリーカンパニー」ジェームズ・C・コリンズ/ジェリー・I・ポラス『ビジョナリーカンパニー 時代を超える生存の法則』の第四章と第五章から。
 自分の力だけでなく組織で夢を追求するための仕掛け、BHAG(ビーハグ、Big Hairy Audacious Goals)という考え方は実に面白く必要だと思います。
  以下は、個人的に特に記録しておきたい内容。

「第四章 基本理念を維持し、進歩を促す」から
・ビジョナリーカンパニーの基本理念は、進歩への飽くなき意欲と密接に関係している。進歩への意欲は、基本理念以外のすべての分野で、変化と前進を強く促す。進歩しようとする意欲は、探求し、創造し、発見し、達成し、変化し、向上しようとする人間の奥深い衝動から生まれる。
・新しいアイデアを「不可能だ」という理由でつぶしてはならない。われわれの仕事は、研究と実験を永遠に続け、研究の成果をできるかぎり早く製品に活かし、航空と航空機の新技術が当社と無関係に開発されていくことが決してないようにすることである。(ボーイング)
・基本理念を維持し、進歩を促す具体的な仕組みを整えることの大切さだ。

「第五章 社運を賭けた大胆な目標」から
・BHAG(ビーハグ、Big Hairy Audacious Goals)―進歩を促す強力な仕組み
・月旅行がそうであるように、本物のBHAGは明確で説得力があり、集団の力を結集するものになる。
・目標は鮮明であり、登るべき山がはっきりしていて、だれにとってもわくわくさせられるもの―BHAG
・BHAGは単なる目標ではない。社運を賭けた大胆な目標なのだ。「会社の資源をすべてつぎ込んでも、必ず完成させる」(ボーイング747)。BHAGと呼べるのは、その目標を達成する決意がきわめて固い場合だけである。
・企業がきわめて未来志向の動きをとるのは、収益性を最大限に高めること以外の点に事業の究極的な目標があると見ているときなのである。
・起業家のほとんどにとって、BHAGは事業に必ずついて回るものである。事業を立ち上げ、生き残れることだけは確かだと思えるところに達するだけでも、創業間もない企業のほとんどにとって、大変なことだからである。
・「インターナショナル・ビジネス・マシンズ」は1924年には滑稽とも思える社名だった。「あのちっぽけな会社に、なんという名前なんだろう」。現実にあるのは、噛みタバコをかんでいるような連中が、コーヒー・グラインダーや肉屋のはかりなんかを売っている会社だった。
・「参入したすべての市場でナンバー1かナンバー2になり、当社を、小さな会社のスピードと機敏さを持つ企業に変革する。」(ジャック・ウェルチ)
・「大衆のための乗用車をつくる。・・・価格がきわめて安く、まともな給料をとっている者なら、買えない者はおらず、家族とともに、神がつくった広大な土地で楽しむことができるようになる。・・・全員が自動車を買えるようになり、全員が乗用車を持つようになる。道路からは馬車が消え、自動車に乗るのが当然になる。」(ヘンリー・フォード)
・「皆はトランジスターは商売にならんと言っている・・・。だからこそ、トランジスターの事業は面白いんだ」(井深大)
・「ニューポートの小さな店を、五年以内にアーカンソー州で最高で、もっとも利益の多い雑貨店にする」(ウォルマート、サム・ウォルトン)




Posted by わくわくなひと at 22:25│Comments(0)
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