2010年09月24日

福岡の大学が熊本に侵攻。不可侵条約を破棄!

 西日本新聞の特集「九州新幹線来年3月全通 競争と協奏と」は、面白いですね。
 昨日、23日付けの同特集は、福岡都市圏の大学による熊本や鹿児島での新規学生開拓のもようと、新幹線全通による受験生の心の変化、つまり福岡が近くなったと感じる心の距離の変化などを分かりやすくまとめていました。
 何となく面白いというよりも、つい読んでしまうのは、刺激的な例えや言葉のせいでしょうか。“不可侵条約”“熊本侵攻”“平成の薩長同盟”などの言葉です。

 「不可侵条約は一方的に破られた」。熊本学園大学(熊本市)元学長の坂本正は福岡都市圏の大学の熊本侵攻に憤る。福岡と熊本の大学間には、互いのエリアでの学生獲得活動を控える暗黙のルールがあったという。

 この夏「平成の薩長同盟」が実現した。鹿児島大(鹿児島市)と山口大(山口市)が8月23日、共同獣医学部を12年度に新設すると発表した。


 「不可侵条約は一方的に破られた」。これは年配の人なら何を連想されるかと言いますと、終戦直後のソ連による満州侵攻のことが想起されるではないでしょうか。竜馬ブームの中、薩長同盟はだれでも知っている話ですよね。それはともかく、福岡都市圏の大学の“商圏”が拡大して大学間の激しい競争がもう始まっていることを伝えています。
 ただ、何となく気になったのは、熊本学園大学のコメントを“元学長”からとっていることです。それも、4段見出しの『通学圏 崩れる「不可侵条約」』になるほどの重要なコメントです。他のコメントはすべて“元”や“前”などがついていない現時点の関係者の話です。
 学園大学の現学長や現理事長、関係者からコメントがとれなかったのか?企業や他の組織からのコメントであれば、“元”や“前”などが付いている人だけのコメントだけでは、果たして、その組織を代表する言葉かどうか信憑性を疑うことになるかと思います。
 例えて言うなら、前政権の自民党党首が「不可侵条約は一方的に破られた」と言ったような感じを受けました。確か学園大では数ヶ月前に学長や理事長選挙が行われ、違う人が当選したことが地元の熊日新聞に載っていました。
 変なところが気になって申し訳ありませんが、学園大学の現学長や現理事長の時間がとれなかっただけかも知れません。




Posted by わくわくなひと at 15:39│Comments(0)
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