2010年08月26日

九州新幹線開通後は「土人間」と「風人間」の交流が活発に!

九州新幹線開通後は「土人間」と「風人間」の交流が活発に! 一昨日、大名の通りを歩いていたら、比較的古い知り合いが声をかけてきました。この4月に長崎の支店から福岡の支社に戻ってきたらしく、路上で数分間話ました。
 その方から、「知ってる人がいっぱい載ってますよ」と、「フォーラム福岡」という冊子をいただきました。
 定価200円。A5判、64ページ。福岡がめざす『知識経済地域』がタイトルです。
「既存の新聞・雑誌や公式の刊行物は決定事項を報道しています。これに(この)パブリック・アクセス誌では、構想段階から市民に情報提供→意見収集→改善策づくりに取り組んでいくのが特色です。」と書いてあります。編集委員は九州経済連合会、九州大学、福岡大学の方々です。
冊子の中身は、先月、福岡で開催された「国際地域ベンチマーク協議会」の総会の内容と、それを準備してきたスタッフの方々の話でした。世界のいろんな都市の中での福岡の位置づけや課題が論じられています。確かに、この手の機能を持ったメディアの必要性を感じています。
 この冊子の中で一番印象に残ったのは、九州電力社長室副室長の「土人間」と「風人間」についての巻頭言です。短い文章のそのまた一部を紹介します。

 「土人間」・・・、その地に根を張り、価値観や文化を共にする集まり。一方、「風人間」は、ご想像通り土人間とは異なる価値観や発想を持った風来坊である。
 この風人間が土人間の世界に足を踏み入れると様々な化学反応が起きてくる。土人間は驚きや警戒心を持ったり、時には訝しく排他的な受け止め方をすることもある。だが、この風人間に触発され、現状に対して問題意識を持ち始める土人間がいる。「若者、バカ者」である。
 この両者と風人間の集まりが、いつの世も変革の原動力として譬えられる「若者、バカ者、よそ者」であることは皆さんよくご存知のことであろう。
 都市や地域の発展に欠かせない要素。その一つがこうした異なる価値観を受け入れる寛容さであり、そこからの気づきを“学び”に変え、真摯に自己変革しようとする姿勢ではなかろうか。多様性を理解し、受け入れることが新たな創造性を生む土壌となる。地域のあり方において、この創造性を生む地域ほど魅力的なところはない。


 この文章を読んで、九州新幹線が全通した後を想像しました。福岡は今でも「風人間」がたくさん入り込んできています。むしろ、1000年の街としての寛容さを売りにさえしています。熊本と鹿児島には、これまでと比較にならないほどの「風人間」が「土人間」の世界に足を踏み入れてくることになります。
 ドラッカーが言うように、鉄道、大量高速輸送機関の社会への影響はものすごいものがあるでしょう。来年3月以降から、社会や意識の大規模な変容が始まることになると思います。




Posted by わくわくなひと at 14:02│Comments(0)
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