2010年08月13日

長崎書店も文脈で本を買える店ですね。

 長崎書店も文脈で本を買える店ですね。旧盆はまとめて本が読めると楽しみにしていましたが、変に仕事が錯綜してきて、あやしくなってきました。
 それでも、熊本に置いている眼鏡クリーナーがなくなってきましたので、上通りの眼鏡店に立ち寄ることにしました。今の私の眼鏡はここで買ったわけではありませんが、定期的に眼鏡の部品を無料で交換してくれます。その御礼ということでもありませんが、この眼鏡屋さんでクリーナーを買うことにしています。
 この眼鏡クリーナーは900円くらい。駐車場の1時間無料券は、確か3,000円以上買わないともらえませんので、長崎書店を覗くことにしました。
 もちろん3,000円以上買うと決めていたわけではありませんが、財布のひもはひるんでいます。かなり早足で本を見て回り、池上彰『わかりやすく<伝える>技術』講談社現代新書(2010年6月10日第19刷、2009年7月20日第1刷)を買うことにしました。池上彰さんの本は今、どこの書店に行ってもたくさん並んでいます。確かテレビで見たことのある顔だし、「何でこの人の本が売れているのかなぁ」と思っていました。
 私も最近、プレゼンする機会が多く、自分のプレゼンの仕方を少しは反省したり修正するのに役立つかも知れないと思い買うことにしました。
 池上さんの向かいの書棚下に、『幸田文』ちくま日本文学(2007年11月20日第1刷)が平積みされていました。幸田さんの美しい文章は、寝る前に読むと癒しになりそうなので買うことにしました。それにしても、そんなに売れてそうでもないのに平積みされているということは、書店からの何らかのメッセージがあるのだと思います。
 幸田文のすぐ近くに小山薫堂『フィルム』講談社文庫(2009年6月12日第1刷)が平積みされていました。映画「おくりびと」の脚本を書いた人で、熊本では新幹線キャンペーン?のアドバイザーをやっている人の本です。「おくりびと」はけっこうよかったので、今度は文章で拝見したいと思い買うことにしました。
 書店の中央あたりに、本屋さんお薦めの本がずらりと平積みされています。特に、今のベストセラーというわけではなく、何かの文脈に沿って本がたくさん並べられています。
 POPなど本屋さんのメッセージは読みませんでしたが、今の生きる人にとって肥やしになりそうな本がたくさん並べてありました。
 そこで購入したのは、特に東京の人たちと仕事していて感じる違和感の正体を教えてくれそうな本です。
辻信一『スロー・イズ・ビューティフル 遅さとしての文化』平凡社ライブラリー(2009年5月29日初版第4刷、2004年6月9日初版第1刷)
・人と自然とのつながり、人と人との結びつき、身体、日常生活、文化-その根底にある<遅さ>という大切なものを再発見するユニークな試み。・・・今、一番読みたくなっています。
E・Fシューマッハー『スモール イズ ビューティフル 人間中心の経済学』講談社学術文庫(2009年12月1日第39刷、1986年4月10日第1刷)
・現代文明の根底にある物質至上主義と科学技術の巨大信仰を痛撃しながら、体制を越えた産業社会の病根を抉ったその内容・・・少し難しそうですが、考え方の根本を知りたいですね。

 どれも文庫や新書を買いました。時間にして10分前後しかお店にいませんでしたが、あっという間に、自分の買いたい本が目の前に現れてくる。たぶん本屋さん全体が編集されているから、こんなことができたと思いました。




Posted by わくわくなひと at 14:35│Comments(0)
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