2010年07月16日

焼酎に血栓溶解効果!WHO指針は逆風

 焼酎に血栓溶解効果!WHO指針は逆風地域流通経済研究所の冊子「ウインドウ」2010年7月号を読みました。
なかでも、業界レポート「今後も縮小が予想される清酒、焼酎市場 ~広く浅く市場を開拓する必要性あり~」は興味深く読ませてもらいました。
サブタイトルの「広く浅く市場を開拓する必要性あり」という処方箋が正しいかどうか分かりませんが、長期トレンドをみると、今後、清酒や焼酎市場は縮小に向かうことが予想されていることは理解できました。それも、フランスやイタリアなど多くの欧州の国々のアルコール消費量が激減していること、アメリカも減少しているそうです。これらに比べれば日本の減少傾向は小さいということです。
 私の事務所がある福岡・大名周辺を眺めると、若い世代の酔っぱらいがたくさん闊歩しています。しかし、世界的な傾向をみると、人が酒をだんだん飲まなくなってきているということでしょうね。日本や九州も、いずれそうなるのでしょうか?酒好きの私としはあまり想像したくありません。
 それと、知りませんでしたが、今年5月、世界保健機関(WHO)の総会で、飲酒による健康被害や未成年者の飲酒を防ぐことを目的して、「酒税の引き上げ、飲食店での飲み放題の制限、安売り防止、広告の内容と量の制限など」を盛り込んだ指針が全会一致で採択されたと、このレポートに書いてありました。「強制力はないが、各国の業界は自主規制に向かうものと思われる」らしいですが、世界の趨勢としてはタバコ並の業界バッシングへと進むのでしょうか?これは球磨焼酎をはじめ関係業界や地場産業にとっては由々しき事態ですね。
もう一つ、「本格焼酎(単式焼酎の別名)は、血栓溶解効果が高いということが科学的に
証明」されているそうです。このレポートには、科学的と言うにはやや標本数が少ないと思いますが、「血栓溶解酵素の平均活性」という数値が本格焼酎1160、ビール712、ワイン801、日本酒855、ウイスキー(標本数18人)510となっています。よく分かりませんが、本格焼酎の血栓溶解効果が高いということを示す数値だと思います。
 酒は百薬の長と言いますように、本格焼酎を薬用化した新商品やカプセルなど、今後、これまでにない新商品の開発を予感させる内容だと思います。芋や麦焼酎よりも米焼酎の方が血栓溶解効果が高いという科学的な結果が得られれば、もっと熊本が盛り上がると思いますが、そんな結果はないのでしょうか。




Posted by わくわくなひと at 14:37│Comments(0)
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