2010年07月02日
シミュレーションでも福岡一極集中が顕著に!
今日、7月2日(金)付けの熊日新聞で、「シミュレーション 福岡一極集中が顕著に」という見出しが目に飛び込んできました。
市況とか株とか、一般の人には馴染みがない地味な紙面の中にある「くまもと経済教室」というコラムの見出しです。
熊本学園大経済学部の坂上智哉教授が九州における最適ネットワークのシミュレーション結果を紹介しています。
九州を北九州、福岡、久留米、佐賀、熊本、八代、鹿児島など17地域に分割し、各地域の域内総生産と、地域間の距離を求め、その上で、経済的・地理的要素に基づく評価基準を作成し、シミュレーションでその数値が最大となるような九州内のネットワークの姿を求めたそうです。
坂上教授は当初、熊本は地理的な優位性が大きいと考え、九州の最適ネットワークは熊本を中心とする一極集中型になると予想されていた。しかし、実際にシミュレーションを行うと、福岡の経済的優位性に太刀打ちできず、福岡一極集中型が顕著に表れることが明らかに。さらに、地域間の移動費用をより低く設定すると、熊本の地理的な優位性は一層低下し、福岡一極集中型になりやすいということも分かったそうです。
「地域間の移動費用をより低く設定する」ことは、実生活でも経験済みです。佐賀、長崎、大分などの北部九州の主要都市は福岡からの移動費用が現実に低くなるように設定されています。JRの料金(企画もの含む)を比べると、例えば長崎に行く場合、熊本よりも博多から行く方がはるかに安い料金となっています。多くの人が行き来するので安い運賃でもJRはペイするので、運賃は経済の原理で安くなっていきます。これも経済的優位性の一つだろうと思います。
州都問題が論じられる時、熊本の地理的優位性が語られます。しかし、評価基準の恣意的(仮説)な設定など機械的、数学的な結果だとしても、熊本には厳しい結果ですね。
今日のコラムが坂上教授による第3講となっており、第1と第2講も読みたくなりました。すると、前回は1週間前の金曜日でした。日経新聞の「経済教室」?にように、1回で読み切りにしてもらえれば、ありがたいと思いました。
それで、熊本は、今後、どのような戦略を描けばよいか?来週金曜日に坂上教授から提案していただくことを期待しています。
市況とか株とか、一般の人には馴染みがない地味な紙面の中にある「くまもと経済教室」というコラムの見出しです。
熊本学園大経済学部の坂上智哉教授が九州における最適ネットワークのシミュレーション結果を紹介しています。
九州を北九州、福岡、久留米、佐賀、熊本、八代、鹿児島など17地域に分割し、各地域の域内総生産と、地域間の距離を求め、その上で、経済的・地理的要素に基づく評価基準を作成し、シミュレーションでその数値が最大となるような九州内のネットワークの姿を求めたそうです。
坂上教授は当初、熊本は地理的な優位性が大きいと考え、九州の最適ネットワークは熊本を中心とする一極集中型になると予想されていた。しかし、実際にシミュレーションを行うと、福岡の経済的優位性に太刀打ちできず、福岡一極集中型が顕著に表れることが明らかに。さらに、地域間の移動費用をより低く設定すると、熊本の地理的な優位性は一層低下し、福岡一極集中型になりやすいということも分かったそうです。
「地域間の移動費用をより低く設定する」ことは、実生活でも経験済みです。佐賀、長崎、大分などの北部九州の主要都市は福岡からの移動費用が現実に低くなるように設定されています。JRの料金(企画もの含む)を比べると、例えば長崎に行く場合、熊本よりも博多から行く方がはるかに安い料金となっています。多くの人が行き来するので安い運賃でもJRはペイするので、運賃は経済の原理で安くなっていきます。これも経済的優位性の一つだろうと思います。
州都問題が論じられる時、熊本の地理的優位性が語られます。しかし、評価基準の恣意的(仮説)な設定など機械的、数学的な結果だとしても、熊本には厳しい結果ですね。
今日のコラムが坂上教授による第3講となっており、第1と第2講も読みたくなりました。すると、前回は1週間前の金曜日でした。日経新聞の「経済教室」?にように、1回で読み切りにしてもらえれば、ありがたいと思いました。
それで、熊本は、今後、どのような戦略を描けばよいか?来週金曜日に坂上教授から提案していただくことを期待しています。
Posted by わくわくなひと at 12:59│Comments(0)
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