2010年02月13日

歴史が見たことのない未来・・・ネクスト・ソサエティ

 P・Fドラッカー『ネクスト・ソサエティ 歴史が見たことのない未来がはじまる』。
 実は福岡と熊本で今月下旬に開催されるドラッカー読書会の課題図書である。
 この本の「第Ⅰ部 迫り来るネクスト・ソサエティ」を読んで、線を引きたいところに線を引いて、「なぜ、そこに線を引いたか」を語り合う。
 この本は2002年の発行。収められている文章は2000年前後に書かれている。日本で出版されたばかりのころ一度読んだが、ほとんど記憶にない。
 2002年当時よりも、2010年の今がネクスト・ソサエティの姿がより現実のものとなってきていることは確かだ。
まだ「第Ⅰ部 迫り来るネクスト・ソサエティ」を読んだばかりだが、予言書を後世の私が読んでいるという“わくわく感”がある。
 冒頭の「はじめに」で、「急激に変化しつつあるのは、経済ではなく社会のほうである」と書いてある。さらに「本書の言わんとするとこは、一つひとつの組織、一人ひとりの成功と失敗にとって、経済よりも社会のほうが重大な意味をもつにいたったということである。」という。
 社会の急激は変化とは、具体的にどのような流れなのか。そして、自分や自分の経営する会社は、この流れの中でどうなっていくのか?このことを本書が紐解いていくということであり、非常に楽しみである。
 確かに、この10年近くの変化はものすごいものがあった。「ネクスト・ソサエティ」が迫ってきている。私も、急激に進む少子高齢化、インターネットの生活の隅々までの普及などから、決定的な影響を被ることになった。社会の変化とは、人々の意識と行動の変化の総体ということだろうか。確かに、私だけでなく多くの人々の意識と行動が変化してきた。一方で変わらない人、変わることを拒否する人たちもいた。今も、変化する人々と変化することを拒む人々が同居したり、軋轢を起こしながら、ネクスト・ソサエティに向かって時代を歩いているという感じである。
 第一部の最後に「ネクスト・ソサエティをネクスト・ソサエティたらしめるものは、これまでの歴史が常にそうであったように、新たな制度、新たな理念、新たなイデオロギー、そして新たな問題である。」と書いてある。
 第二部以降に、そのヒントが書かれているのか、楽しみだ。
歴史が見たことのない未来・・・ネクスト・ソサエティ



Posted by わくわくなひと at 14:43│Comments(0)
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