2010年01月27日

思い当たることばかり・・・ドラッカー『経営者の条件』

 ドラッカーの読書会が熊本でも始まりました。福岡では数年前から始まっており、私もたまに出ておりました。熊本では私も含め3人(経営者2人、公務員1人)に福岡のドラッカリアン1人に来てもらって、細々とですが4人で始めることになりました(まだ正式ではありませんが・・・)。
 読書会は共通のドラッカーの著作(今回は『経営者の条件』の5章、6章、終章)を読んで線を引き、感想や疑問点を出し合うだけです。いろんな立場の人から、いろんな意見が聞けて、けっこうためになります。
 以下は、今日の読書会のための私のメモです。

 経営者となって三年目、人生で言えばまだ保育園の年少さんですが、「■訳者あとがき」に書いてあるように「思い当たることばかり」です。
■意思決定とは何か。
・「組織構造のための新しい理念を考え出」し、「決定においては何が正しいかを考えなければならない」。「何が受け入れられやすいか」からスタートしても得るところはない。
・事実、決定の実行が具体的な手順として誰か特定の人の仕事と責任になるまでは、いかなる決定も行われていないに等しい。それまでは意図があるだけである。
・軍では決定を行った者が自分で出かけて確かめることが唯一の信頼できるフィードバックであることを知っている。
■成果をあげる意思決定とは。
・「はるかに多いのは、一方が他方よりもたぶん正しいだろうとさえいえない二つの行動からの選択である。」・・・確かにいつもそうです。
・「決定において最も重要なことは、意見の不一致が存在しないときには決定を行うべきではない」。・・・これには驚いたが、会社の未来を創造する経営者は「意図的に意見の不一致をつくり」あげなければならない。
・「よい外科医が不要な手術を行わないように、不要な決定を行ってはならない。」。そうだと思う。短気を起こさず待つことも大事。もちろん「二股をかけたり両者の間をとろうとしたりしてはならない。」
・「一般的に成果を上げる決定は苦い。」・・・そうだ!私の言葉で言えば、「行くも地獄、残るも地獄」ということが日常だ。
・「一○回に一回は突然真夜中に目が覚め」・・・これも経験した。そして、朝の4時に決定して動きだしたことがあった。
■成果を上げる能力を修得せよ。
・「成果をあげることは教科ではなく修練である。」・・・経営もそうだと思う。
・「強みを生かすということは行動することである。人すなわち自らと他人を敬うということである。」・・・強み・弱みSWOTがどうもしっくり理解できなかったが、この言葉は深いと思う。
・「発展させるべきものは、情報ではなく、洞察、自立、勇気など人に関わるものである。・・・持続的なリーダーシップ、献身、決断、目的意識によるリーダーシップである。」・・・特にこれが必要と思う。

年中さんに向け「広くてはっきりした道は存在しない」。だから「責任ある判断を行えるよう自らを育て磨」いていきたいと思います。
思い当たることばかり・・・ドラッカー『経営者の条件』



Posted by わくわくなひと at 21:39│Comments(0)
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