2009年11月16日

15日の熊日読書欄は自分の好みと一致しました!

 不思議なものである。毎週、日曜日の新聞は各社書評が載っている。
 
 いつもは見出しくらいを見て、「あ!そう」としか反応しないことが多い。

 しかし、二~三ヵ月に一回程度の頻度で、「これも欲しい。あれも欲しい」と思ってしまうことがある。

 確か二か月ほど前の西日本新聞の書評欄がそうであった。昨日、15日、日曜日は熊本日日新聞でそういうことになってしまった。

 「なぜ、そんなことが起こるのだろう?」と思って、当日の日経、西日本、毎日の書評も読んでみた。

 どの新聞も私の心がスパークしない。15日に限っていえば、熊日だけである。

 自分が欲する情報や知識と熊日の編集者の思いが共鳴したということか。

 以下が私の関心を引き寄せた本である。

■奥田英朗『無理』文藝春秋
~現代日本の縮図と行く末描く~
・人口12万人の合併して日の浅い地方都市の小説。社会福祉事務所勤務の人、塾通いをする高校生、詐欺まがいのセールスマン、スーパーの私服保安員、土地開発会社を経営する市会議員の5人をメーンに、荒涼とした地方都市とすこに住む人々のリアルな姿が描かれていくと、書いてあった。
→今、ほぼ同規模の地方都市での仕事を担当しているので、ぜひ読みたいと思った。

■川上弘美『これでよろしくて?』中央公論新社
~井戸端会議から男に一泡吹かせる~
・20代のOL、40代の結婚正社員、父親の違う子供が5人いる50代の主婦のお喋り集のような小説。「井戸端会議から男に一泡吹かせる」という見出しに反応。
→お喋りや井戸端会議を分析するのを生業としていますので、何か仕事のヒントになるかと思います。福岡の地元調査会社さんとコラボして新たな事業を企んでいるので必読。

 あと、アラン・バーディック『翳りゆく楽園』~「手つかずの自然」という幻想~、稲垣正浩・今福龍太・西谷修『近大スポーツのミッションは終わったか』~「透明化する身体」の行方は~、長部日出雄『「君が代」肯定論』~世界に誇れる「日本の美」~、青山七恵『かけら』~拾い上げる 表現されない情~、スーザン・ソンタグ『同じ時のなかで』~「あえて真実語る勇気」貫く~・・・の書評をじっくり読み込んでしまった。

 時間があれば全部読んでしまいたいが、全部購入すると、相当な出費になる。

 それで近くの比較的小さな本屋さんに顔を出し、並んでいるものは購入することにした。

 すると、奥田英朗『無理』は平積み。川上弘美『これでよろしくて?』は一度本棚を見たが見つからず。店員さんに探してもらったが見つけきれないので、もう一度本棚をながめると、一冊だけひっそりと私から購入されるのを待っていたような感じだった。

 新聞の書評や本屋さんで遊ぶと、今、自分が求めている情報や知識がどのようなものか整理できるというメリットがある。

 ただし、休日など心に余裕がある時に限定されるということは言うまでもない。
15日の熊日読書欄は自分の好みと一致しました!



Posted by わくわくなひと at 12:12│Comments(2)
この記事へのコメント
ほんと(^-^)bぜひ、読んでみたいですね!
Posted by よしよし at 2009年11月16日 12:28
「無理」を今読んでますが、短いセンテンスでリズムカルに読んでいける文章です。中年の私から見れば小説を読んでいるというよりも、テレビを見ているような印象です。
Posted by わくわくなひとわくわくなひと at 2009年11月16日 15:29
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