急須でいれたような、にごりの旨み~綾鷹

わくわくなひと

2011年05月02日 16:01

 「急須でいれたような、にごりの旨み」。
 ペットボトルのお茶「綾鷹(あやたか)」のキャッチコピー(USPまたはPD)です。
 たぶんテレビで見たり、店頭で目にされた方は多いと思います。
 販売者は、コカ・コーラカスタマーマーケティング(株)となっています。
 何か記憶に残るし、「それなら買ってみようか」と思ってしまいました。冷たいお茶ではありませんが、急須で入れた熱いお茶で満足した記憶を刺激されます。
 自分と言えば、伊藤園かサントリーの濃い目のお茶のユーザーです。ペットボトルお茶のシェアは詳しく知りませんが、一年以上前は伊藤園の「おーいお茶」がトップで、サントリーの「伊右衛門」が2番手で続く展開だったと記憶しています。コカ・コーラもペットボトル入りのお茶を出していましたが、たぶん伊藤園やサントリーには及ばなかったと思います。
 日本でコカ・コーラと言えば、圧倒的な自販機による販売力で有名です。飲料関係で新しいカテゴリーの新商品が出て、新たな市場が出来上がっていると、似たような商品を出して追撃してくる。場合によっては、宣伝と販売力により、トップシェアをとってしまうほどのすごいメーカーさんです(ふつうは先行逃げ切りが多い)。
 個人的には、「コカ・コーラ」は凄いと思いますが、他のコカ・コーラ商品に特段お気に入りはありませんでした。しかし、この「急須でいれたような・・・」は予感ですが、トップをとるぞという意気込みが伝わってきました。
 アイデアレベルや発想の仕方は京都の老舗が厳選したお茶をペットボトル製にしたというサントリーの伊右衛門と同じです。
 ペットボトルに小さく商品コンセプト(C=I+NCN+B)とおぼしきことも書いてありました。
■アイデア(I)
・綾鷹は、上林春松本店が厳選した国産茶葉を使用し、急須でいれたような「緑茶本来の味わい」を目指して開発しました。
■新カテゴリーネーム(NCN)
・急須でいれたようなペットボトルのお茶?(急須のペットボトルお茶市場が出来上がった場合)
■消費者ベネフィット(B)
・綾鷹独自の「にごり」がもたらす、ふくよかな旨みと香り豊かな味わいをお楽しみ下さい(・・・の味わいを楽しむことができる)。

 綾鷹もそうですが、今後のコカ・コーラさんの動きには、いやでも関心を持ってしまいそうです。