博多阪急カード顧客分布 仮説思考が面白い!
昨日2日付けの西日本新聞に、「九州・山口の博多阪急カード顧客分布」が載っていました。
来館者700万人を突破。この数字は想定していた300万人の2倍以上だそうです。売り上げも目標比20%超となったもようと、書いてありました。
まあ、ここまでは新聞でよく見かける内容ですが、
「九州・山口の博多阪急カード顧客分布」は面白いですね。20万人を獲得した会員の地域別顧客分布は、「山口県から福岡、佐賀、長崎各県辺りに偏っており、必ずしも新幹線鹿児島ルート沿線が多くはなっていない」という結果です。ちなみに熊本県内は荒尾市、熊本市、宇城市のところだけが500人未満のメッシュとなっています。荒尾の人はもともと福岡に近い。熊本市と宇城市は、“つばめ族”と言われた人たちでしょうか。
これは新幹線鹿児島ルートが開通する前の私の皮膚感覚による商圏と一致しています。これがどう変わるか注目していましたが、まだ変化していない。新幹線の乗車率は震災の影響もあって伸び悩んでいるそうです。それにも関わらず目標以上の業績を確保したということですから、阪急さんが目標の370億円をゆうにこえる「400億円もいけると思います」と豪語したというのもうなずけました。
こうすればこうなるという仮説。仮説を立てるから、改めて気づくことがあるという典型的な事例だと思います。
それにしても、博多阪急はよくこんな内部の分析資料を公表しましたね。それだけの自信と西日本新聞の記者への信頼があったからでしょうか。