【禁煙】さて!どうされます?
たばこが明日から値上げになります。
愛煙家の私は、昨日、2カートンを買いました。
この2カートンを浪費したら、たばこをやめることに向けて行動するかどうか?
迷い始めました。
知り合いが、この機会にやめたいという話を聞いて、俄然、行動に向けてのスイッチが入ろうとしています。
この10年少しずつですが、「少数派になってきている」と思うようになりました。
最近では、たばこを吸っている人の姿を見ると、何となく野蛮人に見えるようになってきました。
やめるのはそう簡単ではない。ニコチンの禁断症状が恐ろしい。情緒不安定になりはしないか。やめるという行為自体への不安と恐怖があります。
近くの病院の禁煙外来を使うことになるでしょう。ソフトランディングのために。
ところで、昔の禁煙に関わるニーズの分析話を思い出しました。昔、一世風靡した
「禁煙パイポ」のヒントになった話です。
喫煙者(20代、30代、40代、50代の1日平均20本以上吸う男性)を各年代1グループ、合計4グループ(23人)にグループインタビューを行い、主に次のような結論(仮説)を得た。
「タバコをやめたいか否か」をズバリ聞くと、「できればやめたい」と多くの喫煙者は発言するのだが、それでは「なぜやめずに毎日吸っているのか」を話し合っていくうちに、「できることなら、タバコを吸い続けたい」のが本音であって、「できればやめたい」との発言は、「やめたほうがよい」という気持ち(建前)であることがわかった。
この結果、次のようにインタビュー結果を整理した。
■それまでの生活ニーズ
・他人に迷惑をかけず、健康的にタバコは吸い続けたい
↓
■上記生活ニーズの充足手段
・減らす努力をする
・場所を選ぶ
↓
■上記充足手段の問題点(生活上の問題)
・努力が苦痛で続かない
・吸いたいときに吸えない
↓
■“したい、やりたい、でもできない”という充足手段のないニーズ
・減らす苦痛を味わわず、吸いたいときに吸って、他人に迷惑をかけず健康的にタバコを吸い続けたい
↓
■これまでにない商品:喫煙・節煙パイプ(今であれば無煙たばこ)
↓
■生活変化
・減らす苦痛を味わわず、吸いたいときに吸っても、他人に迷惑をかけず健康的にタバコが吸える生活
↓
■上記の生活を達成するためのアイデア
・煙が他人にいかないように
・吸いたいときに吸っても本数が減るように
・タバコをやめたいわけではないので、タバコがまずくなってはならない
↓
■解決すべき問題(つまり、技術的にムリだ!)
・火をつければ必ず煙が出る
・吸いたいときに吸っていては本数は減らない
・自分の好きなタバコを吸えばよいのだから、タバコはまずくならない
↓
■ブレイクスルー
・火をつけなければ煙は出ない
・タバコの代わりになるものを吸えば、その分タバコの本数は減る。だから、それを吸いたいときに吸えばよい。
→タバコの代わりに口にくわえて、吸うとスッキリ気分になれるパイプのようなものを!
→それなら、吸いたいときに吸っても他人に迷惑をかけず、吸いすぎも防げる
つまり、愛煙家の気持ちを逆撫でしない、ということをキーワードに、クリエイティブワークに入り、「私はこれで(小指)会社をやめました」というCMが出来上がった。
「喫煙は、あなたにとって心筋梗塞の危険性を高めます。」とタバコに書いてあります。アメリカの脳科学の実験では、このメッセージは逆に愛煙家のタバコへの思いを増幅させるという結果が出ています。