九州新幹線で経営優先か地元優先か?板挟み・・・JR九州
たぶん西日本新聞のスクープと思いますが、九州新幹線の「みずほ」の報道は鹿児島に相当なショックを与えたんですね。
8月24日付け西日本新聞夕刊一面トップに、新列車「みずほ」運行という記事が載っていました。
『・・・新大阪-鹿児島中央を3時間47分で結ぶ「みずほ」の運行を検討していることが24日、分かった。』
自分の記憶では他社は25日付けであり、本当、わくわくして読みました。
9月19日から始まった西日本新聞「九州新幹線来年3月全通 競争と協奏と」が始まりました。
その最初に以下の記事が載りました。
8月下旬、JR九州と西日本が新大阪-鹿児島中央を最短3時間47分で結ぶ列車の道中を検討中と報じられた。伊藤(鹿児島県知事)の逆鱗に触れたのはその列車名「みずほ」。東京-熊本の寝台列車として知られた名前だったからだ。
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「自治体などへの地ならしの前に、(みずほの件が)出てしまった。計算違いだった」とJR西日本社長の佐々木隆之。「唐池君も困っているだろうな」。複雑な「地域事情」に手を焼く旧国鉄の後輩を思いやった。
20日付けのこの特集では、こんな記事も載っていました。
「新幹線効果を高めるには、隣県をもっとPRした方が効果的ですよ」。福岡市の広告会社関係者は、共同で観光PRを検討していた自治体職員に提案した。相手は真顔で「上司の前で絶対に言わないで」と答えたという。
今日、天神の地下街で映画「悪人」のロケ地となった福岡、佐賀、長崎の3県のポスターが共同で掲示されていまし
た。福岡、熊本、鹿児島の3県は、感じとしては、ここまで仲良くないような印象を受けました。
歴史的な経緯もあるのでしょうか。JR西日本社長が言うように、
「関西の人たちの九州への関心は高くない」というのが実情です。
西日本新聞には、「新幹線効果を当て込んで自治体が単独でPRを強化しても、すぐに千客万来を期待できるほど現実は甘くない。」と書いてありました。
明日の朝刊から西日本新聞がどのような切り口で記事を載せてくるか楽しみです。