映画【悪人】泣かせます!

わくわくなひと

2010年09月20日 12:26

 映画【悪人】。天神の東宝シネマで観ました。
 500人くらいは入る劇場の8割以上が埋まってました。上映時間ぎりぎりでしたので、もちろんいい場所はなく、前から4列目くらい。画面が大きく見える位置に座りました。
 映画は小説ほどの論理的な情報はありませんが、情に訴える情報は小説以上です。
 俳優の表情、声、しぐさ、オーラなどが文章以上の情報を伝えてくれます。
  殺された女性の父親役のえの柄本明、主人公のばあさん、育て役の樹木希林の場面で、こみ上げてくるものが何度もありました。ちょい役のバスの運転手と樹木希林の場面もよかったですね。
 ふだんの妻夫木とは全然違う役柄。深津絵里が演ずる佐賀の女性の映像が見終わった後も、頭に残りました。
 李相日監督という人は、すごいんでしょうね。小説での表現とは違う、役者と景色、音楽を駆使して映画ならではの表現を見事にしているという感じでした。
 福岡、佐賀、長崎の人たちは映画館に足を運ぶと思います。悪人とは本当のところ誰なんだという普遍的なテーマですので、どこの誰が見てもインパクトのある映画だと思います。