【悪人】続報!こらぁ面白か。一気に読めそうですが・・・
吉田修一『悪人』以外に、まだ読まなければならない本がたくさんあります。
しかし、昨日、この本を家に持ち帰ったのが、いけませんでした。
自分の気持ちを抑えることができません。
早良区荒江交差点、久留米、天神、川端、千代県庁前と聞いたことがある知名が次々と出てきます。久留米から博多に出るのに、JRに乗った方が早く行ける。しかし、多くの人は安い西鉄電車で天神に出る。そんなチンケなことまで紹介してある。
作者は長崎生まれですが、福岡に住んだことがあるのでしょうか。詳しいですし、博多弁にも違和感はありません(私は福岡ネイティブではありませんが・・・)。取材だけで、これだけ書けるのだったら、もっと凄いと思います。
女友だち3人の心理描写も、男の作者がここまで書けるのかと思うくらい、勉強になります。ごっつぁんです。下手なエロ小説よりも、リアルなんだろうと思いました。
帯に
「小説とは登場人物たちの声を読者に届けることではないだろうかと思っています。」と書いてある通り、心の声がたくさん書いてあります。
女の子の一人は人吉出身。こんな件もあります。
できれば熊本出身の人と結婚し、いつかは熊本で幸せな家庭を持ちたい。それだけを望んでいるのに、佳乃の男に愛撫される自分を想像したとたん、まるでその夢が壊されるためにあるような気がして仕方なかった。
「こらぁ面白か。上巻くらい今夜中に読めるばい!」と慢心したころから、意識が遠くなり、153ページで轟沈しました。焼酎「天孫降臨」のロックを二杯飲んだのが、ボディブローのように後で効いてきました。この焼酎けっこううまいと思います。
残りは今日の夜と言いたいところですが、今日はたぶん街での宴会に持ち込まれそう。明日、上巻読了、あさって土曜日に下巻読了。日曜日にキャナルシティあたりで映画を観るという段取りですが、さて、どのような展開になるやら。