ベストセラー『Justice』の著者サンデル教授が東大で講演
友人から薦められて買って、まだ読んでいない本として紹介しました
『これからの「正義」の話をしよう-いまを生き延びるための哲学』の著者、マイケル・サンデル教授が来日。東京大学で講演したことが、11日付け「MAINICHI WEEKLY」の一面に載っていました。
ハーバード大学での講義の模様がシリーズ化され、日本でもNHKで放映されたそうです。これを見ていた知り合いは、「すごい面白い。すごい」と感動していました。それから、この内容が本になると、大都市の書店のベストセラーにランクインするようになりました。件の知り合いから、「これは読んだ方がいいよ」を薦められて買った一冊です。しかし、まだ読んでいません。
「MAINICHI WEEKLY」には、次のように紹介してありました。
Interesting and provoking scenarios such as this can often be heard in Sandel’s debate-based classes at Harvard University. His classes are interesting enough to have been made into a popular television series that was translated and aired in Japan on NHK. A book by Sandel titled, Justice: What’s the Right Thing to Do? has become a best-seller in Japan and United States, helping make the topic of political philosophy accessible and interesting to many people.
まだ読んでいませんので何とも言えませんが、哲学が非常に身近な存在と思えるようになる本であることがうかがえます。
サンデル教授は講義中に問いに対する回答を示さないようですが、意思決定や政策を決める際には倫理や道徳的な課題を十分に考えていかなければならいないことを講義で伝えていくに力を入れているようです。
He conveys to his students the message that moral problems cannot be avoided in making policy.
確かに、今の日本のビジネスシーンでも、モラルの欠如、自分さえよければいいという人がけっこう多いような気がします。たぶんそんな組織や個人は、その場はしのげても長続きしないと思います。
「MAINICHI WEEKLY」には、東大での講義内容について書いてありましたが、最後の一文が最も印象に残りました。
サンデルは我々に、「成果、効果、利益のような結果のことばかり考えていると、簡単に測ることのできない大切な考えがおろそかになるよ」ということを示唆してくれた。
Sandel reminds us that if we only think about results like performance, efficiency and profit, we may neglect important ideas that are not so easily measured.