たぶん自分1人しか買わない本
昨日は7時からビヤホールで宴会でした。
福岡の事務所を少し早く出たので、近くの古本屋さんで時間をつぶすことにしました。
そこで目に止まったのが、
アテネ文庫の「レイテ沖海戦」です。
アテネ文庫というのも初めて目にしました。
小柳冨次というレイテ海戦を参謀長として経験した人が著者です。
昭和25年2月15日初版発行。東京・神田の弘文堂の版元です。
アテネ文庫の特色は帯に書いてありました。
1 戦後最も早く発刊され、三年間で既に150冊を越(ママ:超)している
2 新たに書き下されたものを原則とすること
3 画期的企画として、各部門の辞典を加えたこと
4 80頁以内に限定し、30圓均一であること
古本屋さんの売価は、さすがに30圓ではなく、250円でした。
この本を見て、大学時代の最初の西洋近代史の講義がレイテ海戦の講義だったことを思い出しました。
私はサボって、この講義には出ていませんでしたが、「面白かった!歴史とは何か語るために、西洋近代史専攻の中井先生がレイテの話をしてくれた」と友だちから聞きました。
実は私は、レイテ海戦についての本や冊子は20冊くらいは読んでいます。
つまり、アメリカ人を含めていろんな人がレイテについての本を書いていますが、当時の参謀長がどう書いているのか興味があります。
わずか62ページ。紙質もよくないし、印字も薄くクリアではありません。すべて旧字体で難しい文字が並んでいます。
買おうか買うまいか、少し悩みましたが、「今、自分が買わなかったら、この本は古本屋さんの本棚や床にごみをかぶって永遠にだれも読まないかも」と思って買うことにしました。
そんな本の買い方ってあるんですね。後から思うと、自分としては変な購買行動でした。