「世界の中心で、愛をさけぶ」の作者は福岡在住です。
興味がなかったせいでしょうが、知りませんでした。
小説「世界の中心で、愛をさけぶ」の作者、片山恭一さんは福岡市東区に住んでおられるそうです。
10日付けの西日本新聞を見ていたら、メガネをかけた大人しそうな中年男性が大きく載っており、そう書いてありました。51歳だそうです。
まあ、それだけなら、私もわざわざブログに書き留めることはないのですが、今度、書かれた長編小説に興味を持ってしまいました。やはり、作家はすごいことを考えているもんですね。以下は西日本新聞からいただきです。
執筆3年。タイトルは
『静けさを残して鳥たちは』(文藝春秋)です。
構想の発端になったのは
「現代における『喪』とは何だろう」という思いだそうです。
今の普段の生活では弔いの意識は希薄です。「今の日本社会では、人の死をどうとらえればいいか分からない人が大半だと思う。生死が分からない状況を抱え込んだ一人の女性が、日々何を考えるのか。そこから『喪』を描こうとした」そうです。
次の言葉もすごいと思いませんか?
「現代では、常に誰かとつながっている状態。恋愛の前提にあったすれ違いや齟齬が無くなり、“不在”を感じさせることで思いの深まりを描くことは難しくなってしまった。
どんなにツールが発達しても埋められない“不在”が、死だった」。
「『恋』という言葉はもともと、死者へ思いを寄せる『魂乞(たまご)い』から来ていると言われている。魂に呼びかける歌、言葉から、文字が生まれて、
ひょっとすると文学も、死者との関係から始まったのではないか」。
“セカチュー”には興味ありませんでしたが、今度の長編は読んでみたくなりました。