天神の丸善は博多駅に来春移転オープンだそうです!
昨日、丸善福岡ビル店に行ってきました。今日19日までで閉店です。
そしたら、
来春、博多駅にオープンというポスターが貼ってありました。
そう言えば、一年くらい前、丸善は確か大日本印刷の傘下となったという記事を読みました。
丸善のすぐ隣りのビルにあるジュンク堂書店も大日本印刷のグループであり、確か西日本一の売場面積の大型書店です。
天神に同じグループの大型書店が隣り合っているのは、いかにも不効率ということでしょうか。
それで来春、九州新幹線が開業するし、阪急デパートや東急ハンズもオープンする博多駅に丸善を持っていくんですね。
博多駅の隣のバスセンターのビルには、紀伊国屋書店のドデカイ店があります。紀伊国屋VS丸善となるのでしょうか。
丸善福ビル店は専門書や教養書に強い店だったと思います。お店独自の切り口での本の陳列が魅力的でした。いわゆる本のプロという雰囲気がありました。
この丸善が博多駅のビルの中に移転・オープンする。博多駅に降りた時は覗くでしょうが、わざわざ天神から10分ほど地下鉄に乗って博多駅まで行くかどうか。天神と博多駅の綱引きを感じます。
それはジュンク堂書店さんの本の見せ方、並べ方次第だと思います。ジュンクさんの雰囲気は、今のところ、よく売れている本を買う人、ビジネスマン、鉄道や軍事などのオタクを相手にしているようです。知性的な雰囲気は丸善福岡ビル店の方が圧倒していました。
丸善福ビル店の最後の買い物リストです。新刊だけでなくテーマに沿った陳列がやはり魅力です。つい1万円近くになりましたので、店の奥までは行きませんでした。散財してしまいます。
■松浦弥太郎『松浦弥太郎の仕事術』朝日新聞出版(2010年3月30日第1刷)
・「どんな仕事でも、その先に人がいることを忘れない」という帯のコピーに惹かれました。「暮らしの手帖」編集長、書店経営、文筆家と、三つの顔をもつ著者がおくる、仕事と哲学と発想法。体裁や紙もおしゃれな感じです。
■D.A.ノーマン『誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論』新曜社(2007年7月25日初版第22刷、1990年1月25日初版第1刷)
・少し表紙の色が焼けている本でしたが、「毎日使う道具の精神病理学、日常場面における行為の心理学、頭の中の知識と外界にある知識、何をするか知る、誤るは人の常、デザインという困難な課題」など目次のタイトルに惹かれました。すごい版を重ねている本からして、大学か何かの教科書なんでしょうか。第22刷ということは、たぶん名著。期待できそうです。
■ハルトムット・エスリンガー『デザインイノベーション デザイン戦略の次の一手』翔泳社(2010年5月10日初版第1刷)
・「iPadのプロトタイプはすでに1983年に存在していた」。「有能なデザイナーが企業経営と結びつくことで何がもたらされるかについて、ビジネスリーダーはもう少し把握しておいた方がいいかもしれない。」「デザインとは優れたビジネス戦略の一部であって、芸術ではない。」。帯の言葉が魅力ですね。工業デザインについて論じた本のようです。私も工業デザインとは、今後、お付き合いが長くなると思ってますので、暇を見つけて読みたいと思います。
■佐々木正人『レイアウトの法則 アートとアフォーダンス』春秋社(2007年7月25日第8刷、2003年7月25日第1刷)
・「レイアウトから生きる力が湧いてくる」「魚や野菜や果物の肌理を見る。人の黒眼と白眼の比率を見る。歩く人の脚の振れ具合を見る。異性を見る。曲がり角の向こうをのぞく。そのような時に知覚していることは、すべてレイアウトであるー。」。帯に魅力的な、何だろうというメッセージが書いてありました。読めば「え!そうなんだ」と何度も快感を得そうな本ですね。