日々の戒めに使える!『頂きはどこにある?』
「チーズはどこへ消えた?」のスペンサー・ジョンソン著『頂きはどこにある』扶桑社。
原題の「PEAK AND VALLEYS」、“頂と谷”の方が読む気にさせます。
人生、山あり谷ありと申しますように、頂きに至りよい気分になるかと思えば谷底に落ちてしまうこともあります。
内容は、こんな感じでした。
山や谷は避けがたいこととしても、その波を和らげ、谷にいるときに次の頂きを仰ぎ見る。そのための心のありようのヒントが書かれていました。
谷にいる時は他人様と比べない。いつまでも続かないのだから、気持ちを楽に持ち、谷に陥った要因とは反対のことをする。
山に長くとどまるには、順境に感謝し謙虚になる。よりいっそう他人の役に立とうとする。来るべき谷に備えて力を蓄える。
次の山に到達するには未来を謳歌している自分を具体的に綿密に描く。そこに到達する原因となることを「行動」に移す。
少し宗教がかっているような感じですが、ひどい目に遭わないためには、こんな心持ちが必要だと思います。上に書いてあることは、ドラッカーの本の中にも繰り返し出てきているような感じです。しかも、心持ちは油断すると忘れてしまいますので、繰り返し読むことが大事ですね。
だから、たまには、こんな本も読むことにしています。
しかし、日曜日の熊日書評に「ポジティブ病の国、アメリカ」が書いてありました。この手の本を企業がリストラする時のツールとして使っているという話です。確かに組織で強制するのでなく、一人ひとりが自分で選択すべき本には違いないと思います。