サムライの生き方を描く司馬遼太郎『峠』

わくわくなひと

2009年11月08日 17:33

このところ一見難しそうに聞こえるが、底の浅い語りや文章に辟易していました。

 何でそう思うのかはっきりしません。ひょっとして行動や実績の伴わない言葉や文章のせいかなぁと思ったりもしています。

 今の自分の立場が経営者であり、行動や実績を伴わないと、来年の自分はないと思っているからでしょうか。

 たいしたことはやっておりませんが、いつも真剣勝負であらねばと自分に言い聞かせています。

 この本は越後長岡藩の河井というサムライの話です。100石どりの家柄ながら幕末に家老職まで出世した人です。

 知行合一の陽明学を信奉しており、意に反して幕末に薩長と戦うことなり、長岡藩を焦土にしてしまいます。

 世の中の大きな流れ、そして今のように大きく体制が変わっていくとき、人というより藩を経営する者がどう意志決定していくのか。

 そんな目で読んでしまいました。特に経営者の方々には共感していただける面が多々ある書物だと思います。